7・5・4 回路定数と力率との関係
7・5・3で述べたとおり、力率は電圧と電流の位相差θの値によって変わることから、回路定数R、Zなどによって変わることが理解できる。
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負荷の種類によって力率の値は異るが次に参考のため示す。
負荷の種類 |
力率〔%〕 |
負荷の種類 |
力率〔%〕 |
白熱電球 |
100 |
単相誘導電動機 |
60〜80 |
ネオン管灯 |
40〜50 |
電熱器 |
100 |
蛍光灯(安定器付) |
55〜65 |
卓上扇風機 |
60〜80 |
三相誘導電動機 |
70〜90 |
天井扇風機 |
50〜70 |
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交流回路では電圧E〔V〕と電流I〔A〕との間に位相角があれば、次のように電力を分類している。
図7・51において、電圧E〔V〕と電流I〔A〕との位相角をθ〔rad〕とすれば
(1)皮相電力=El〔ボルトアンペアといい単位記号VA〕・・・(7・59)
注:見かけの電力という意味
(2)有効電力=EI×cosθ〔W〕・・・(7・60)
注:真に役立つ電力の意味
(3)無効電力=El×sinθ〔Var〕・・・(7・61)
注:有効電力に対して無効の意味
単位記号〔Var〕を1,000倍して〔kVar〕キロバールがある。
(1)、(2)、(3)の三つの間に次の関係式がある。
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θを力率角という。
〔例題〕
(1)
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