|
4.2.2晴霧の検証
霧の発生・消散の予報精度を調査するため、図4.2.2、4.2.3にそれぞれ区域A,Bの観測値と計算値の最小視程比較図を示す。最小視程が1000m以上の場合はすべて1000mとした。
図4.2.2から区域Aは、2002年6月5日以外の事例は、霧の発生時刻と消散時刻をある程度予報できた。晴霧は、南から暖かく湿った空気が流入し、夜間から早朝にかけて海水に冷やされて凝結を起こし、発生する。計算値も、霧は夜間から早朝にかけて予報しており、晴霧の特徴をよく表していた。
しかし、図4.2.3に示すように区域Bでは計算では常に視程が1000m以上で霧を再現することができなかった。これは、第1層目に雲水量を予報することができなかったためと考えられる。
図4.2.2 区域Aの観測値と計算値の最小視程
図4.2.3 区域Bの観測値と計算値の最小視程
|