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4. 淀川の自然観察
 昆虫は、その生態から、水生昆虫(すいせいこんちゅう)と陸生昆虫(りくせいこんちゅう)に分けられます。
○水生昆虫(すいせいこんちゅう):ゲンゴロウ・ミズカマキリなど、ずっと水の中でくらす虫。トンボ・カゲロウなど、幼虫のときを水の中ですごす虫。
 半水生昆虫(はんすいせいこんちゅう):水生昆虫の中でも、ミズスマシ・アメンボのように、成虫になると水面でくらす虫を、特に半水生昆虫(はんすいせいこんちゅう)とよびます。
○陸生昆虫(りくせいこんちゅう):チョウチョウ・バッタ・マツムシなど陸の上でくらす虫。
 
水生昆虫のいるところ
 川の中で、深さが30cmくらいの瀬(せ)や、深さ50cmくらいの渕(ふち)で、流れがゆるやかで、岸辺にミゾソバやヨシなどの植物が生えているところが、もっともよく水生昆虫が見られる場所です。
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瀬のあらゆる場所を見てみよう
 流れのゆるやかな、ひざから下に水が流れる安全な場所をえらびましょう。
 川の中には、ぬるぬるしている所もあるので、すべらないように気をつけましょう。
 川に入ったら、まず石をひろって裏(うら)を見てみましょう。砂のあるところは、ざるで砂をすくってみましょう。虫は、よく砂の中の2〜3cmほどの浅いところにひそんでいます。落ち葉の下や川岸の草の根もとも忘れずに見てみましょう。
その場で観案、その場で戻す(もどす)
 川にすむ昆虫は、育てるのがむずかしいものが多いので、川でつかまえた昆虫は、できるだけその場で観察し、生きたままもとの場所にもどすようにしましょう。
生きものの種類でわかる水の汚れ(よごれ)ぐあい
 水生昆虫は、川の水質のちがいによって、すんでいる種類がちがいます。
 川にすんでいる昆虫を見れば、その川がどれくらい汚れて(よごれて)いるのかがわかります。
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