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MSC/Circ.1061
MSC 回章1061(仮訳)
統合化ブリッジシステム(IBS)操作・運用指針
1 海上安全委員会[第76会議(2002年12月2日から13日)]は、IBSの安全操作的運用を支援するために開発された、伝統的な航海運用術に加えて、モード認知、状況認知、及び作業負担管理のためのシステムの適切な知識を確実にするために必要な推進手順によるIBSの運用に対する付属の指針を採択した。
 
2 この指針は、操作、訓練、及びIBSを操作する資質の最少の基準の基礎を定義することを目的とする。この指針は、決議MSC.86(70)によるINS(B)あるいは(C)を含むIBSを装備した船の運用に関連する。
 
3 メンバー政府は関係するすべての部門の感心を喚起するよう要請される。
 
ANNEX
IBSの操作・運用のための指針案
序説
 これら指針は、伝統的な航海運用術に加えて、モード認知、状況認知、及び作業負担管理のためのシステムの適切な知識を確実にするために必要な推進手順によるIBSの安全な操作運用を支援する。
 この指針は、操作、訓練、及びIBSを操作する資質の最少の基準の基礎を定義することを目的とする。
 
1 適用
 これらの指針は、決議MSC.86(70)によるINS(B)あるいは(C)を含む、決議MSC.64(67) Annex 1によるIBSを装備した船の運用に関連する。
 
2 定義
 これらの指針の目的のために以下の定義を適用する。
 
2.1 モード認知
 モード認知は、IBSに含まれる種々の操作モードの目的と知識に基づく。異なった操作モードの使用は、会社の自動化方針に基づいた船橋の作業手順に従うべきである。
 
2.2 状況認知
 状況認知は、INSの操作で訓練された彼/彼女らに期待され得る、状況へのタイムリーな反応を要求される、INSワークステーションに備えられた航海と技術情報に対する船員の知覚とそれらの意味の理解と近い将来のそれらの状況の予測とである
 
2.3 故障分析
 故障分析は、システムがフェイルセーフ機能を持つことを実証することを意図する。故障の影響−及びその結果−は装備された構成要素に対して評価される。
 
3 船橋処置Bride Procedures
 船に備えられた船橋における処置書は、装備されたIBSの機能と能力と限界を履行すべきである。特に、文書は、自動制御機能が使われるか否かの条件下で明瞭な指示をすべきである。
 
註:自動操舵は、自動制御システムが要求された正確性(例えば舵鞆の対水速度制御によるものが考えられる)を支援する場合、正確な操船が要求される場合にのみ有用である。
 
 会社は、陸上に、IBSの、会社の運用手順と、運用を監督して、訓練して、そして評価することが出来る人員を持つべきである。
 
3.1 船の取扱説明書 (VOM)
 VOMには、自動化及びIBSを利用し、実施するための会社の方針を含むべきである。
 取扱説明書は、製造者の取扱説明書を整理合体して短縮し、詳細な技術的情報なしで、包括的な取扱説明書にする。
 
 VOMは、統合と制御システムの中のサブシステムの優先度を明瞭にすべきである。
 
 航海制御の全体の結果でサブシステムの効果に特別な強調がされるべきである。制御と自動モードの間の利点及び不利点は明瞭な方法で説明されるべきである。異なったモードで設計されたどの状態かを明確に示されるべきである。
 
 VOMは、システムが警報下でとるべき正しい行動を示さなければすべきである。
 
 運用上の限界とそれらの理由は徹底的に説明されるべきである。
 
 特定の項目のチェックリストと目的の記述が VOM に含められるべきである。
 
 標準的なコールアウトの技術が会社によって開発され、そして VOM で示されるべきである。
 
註: 
荷役あるいは他のサブシステムのように、IBSに接続される項目を含むVOMではその結果の機能、能力、及び限界に言及されるべきである。
 
3.2 通常の手順
 通常の状況での標準操作手順は、船体の操縦限界試運転データと船のデータを含めて、航路の異なった航程において標準的な操作を包含すべきである。
 
 ルートは航海の本質に従ってゾーンに分けられるべきである。
- 航路;
- 浅水海域、水先人が嚮導する海域、及び、航路内海域;
- 湾内海域
 
 標準的な手順は、1つのゾーンから他のゾーンへ移行を実証するチェックリストの様式で文書化されるべきである。 リストされる項目は、例えば、橋橋の人員配置と、サブシステムの選択とそれらの操作モードを含む自動化機器の使用である。
 
 手動又は自動船首方位、トラック、及び船速制御モードと、モードを切替えに要求される行動は、もし、機器自体に明瞭に示されていなければ、図式化あるいはチェックリストフローチャート様式で明瞭に示されるべきである。







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