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代議員総会での主なる発言要旨
出席者(敬称略、五十音順、合計38名)
【衆議院議員】
東祥三 衆議院議員(自由)(副幹事長)
井上喜一 衆議院議員(保守)
熊谷市雄 衆議院議員(自民)
小池百合子 衆議院議員(保守)
近藤基彦 衆議院議員(無会)
武山百合子 衆議院議員(自由)
津島雄二 衆議院議員(自民)
三ッ林隆志 衆議院議員(自民)
森山眞弓 衆議院議員(自民)(副会長)
谷津義男 衆議院議員(自民)(幹事長)
(代理参加)
伊藤英成 衆議院議員(民主)(幹事)
大畠章宏 衆議院議員(民主)
奥田健 衆議院議員(民主)
奥山茂彦 衆議院議員(自民)
小此木八郎 衆議院議員(自民)
後藤田正純 衆議院議員(自民)
坂上善秀 衆議院議員(自民)
桜田義孝 衆議院議員(自民)
自見庄三郎 衆議院議員(自民)
中川昭一 衆議院議員(自民)
長浜博行 衆議院議員(民主)
福島豊 衆議院議員(公明)
持永和見 衆議院議員(自民)(副会長)
【参議院議員】
大淵絹子 参議院議員(社民)(幹事)
加藤修一 参議院議員(公明)
桜井新 参議院議員(自民)(副会長)
清水嘉与子 参議院議員(自民)(事務総長)
関谷勝嗣 参議院議員(自民)(副会長)
中川義雄 参議院議員(自民)
若林秀樹 参議院議員(民主)
若林正俊 参議院議員(自民)
(代理参加)
狩野安 参議院議員(自民)
川橋幸子 参議院議員(民主)
佐藤昭郎 参議院議員(自民)
谷川秀善 参議院議員(自民)
ツルネン・マルテイ 参議院議員(民主)
仲道俊哉 参議院議員(自民)
山内俊夫 参議院議員(自民)
 
◆津島雄二衆議院議員(自民)
人口問題をめぐる風向きが変わってきた
 人口問題の風向きが変わってきた。ここで二つ述べさせて頂く。
 一つは、日本の出生率は減少してきた。この傾向は他の国も同じだ。十年前、中国の保健省の大臣が戦後の日本の出生率低下の理由は何かと聞いた時、私は経済発展とともに出生率が低下したと答えた。いまや日本の出生率(TFR)は一・三三で中国は一・八だ。これは人口置換水準二・一以下のレベルである。つまり深刻な少子高齢化の問題に突入したということ。高齢化は一層、人口問題を複雑化なものにしている。
 二つ目は、途上国の人口増加は環境と絡めて議論する必要があるということ。途上国の貧しい人々は、周囲の環境と密接な関係を持ちながら生活をしている。貧しいために、周囲の環境を劣化させてまで生活しなければやっていけない。同時に、その環境劣化が、貧困からの脱却を不可能なものにしている。そして貧しいがために、彼らの生活の糧や将来の頼みの綱になるのは、自分の子供たちだ。そのために人口増加が起こり、悪循環が続く。
 またグローバリゼーションが進む中、南北問題も深刻だ。先進国の工業活動が環境を破壊する。そのしわよせが貧しい途上国にも及んでいる。一方で貧しい途上国も工業技術や対環境制度が未整備なため、環境を破壊しているケースが多数ある。こうした話をひっくるめて、途上国の人口増加と環境を絡める必要がある。
 
○スティーブン・シンディング氏
人口問題は複雑化している
 アジアにおける人口問題として出生率増加ではなく出生率の急激な減少が、より大きな問題になってきている。この出生率の急激な低下は、人口増加よりも難しい問題かもしれない。日本の出生率の低下は、日本の人口政策と経済的な発展が同時に起こった結果であると思う。
 現在の人口問題は、四十年前に比べより複雑化している。区別しなければならないのが、アジアとヨーロッパで起きていることと、世界の他の地域で起こっていることを混同してはならないということだ。アフリカなどでは未だに高い出生率である。
 
◆谷津義男衆議院議員(自民)
エイズと農業生産の関係について
 先日、ローマで開かれたFAO主催の世界食料サミット+五の会議に参加したが、その際、農業生産とエイズの関係についての話題が出た。エイズと食料問題との関わりについて少しお話をお聞きしたい。
 
○インガー・ブリュッゲマンIPPF事務局長
アフリカでは農業従事者のエイズ死亡が深刻
 アフリカではエイズで子供から大人まで多くの人が亡くなっている。農作業に従事している夫や父親がエイズによって倒れることで農業生産が低下し、人々の健康にも影響を与え、その社会的な影響は非常に深刻だ。いま静かにこの過程が進行している。







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