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5.3 条材:Section
 ここでは、防撓材:Stiffenerや肋骨:Frameに用いる一定断面の部材(山形鋼:Angle、球山形鋼:Bulb plate、ビルトアップ:Built up section、Fc.PL以外の帯鋼:Flat bar)を一括する。
 造船には、その他、溝型鋼:Channel section、丸鋼:Round bar、半丸鋼:Half round bar、鋼管:Pipe・・・なども用いられるが、特殊な用途であり、本書では、この章の応用ということで、説明を省略する。
 
 山形鋼類では、背/腹マーキンで、ウェブ・フランジ板厚分の違いがある。
 [図2.1.31 傾斜貫通フレームの断面]で示したように、形状の「当り」位置寸法は、背角・ウェブ/フランヂ端縁で与えられる。したがって、腹マーキンでは[図2.1.21 倣い開先の処理]に見たような“板厚処理”が必要となる。
 既成断面素材から取材するとき、インバート取合い端縁に「倣度」を切取ると、ウェブ寸法が浅くなる。このことは、限界設計がなされている訳ではなくても、明確に船主や承認機関に事前に断っておかねばならない。
 
 断面形状の異なる条材を衝合せ継ぎとすることは、一般に避けられ、端部BKT接続になることが多いが、場面によっては[図5.3.1 型鋼のテーパー]のような例は、ないわけではない。
 
図5.3.1 型鋼のテーパー
 
(1)裂き絞り
 ほぼ1対4の傾斜に、フランジとウェブを切り離して寄せるのである。後溶接で埋める皿穴:ストップ・ホール開け、三角形切り裂き、フランジ折、溶接・・・と部材マーキン前に手数が掛かる。
(2)ショート・ピース
 大きい方の型鋼のウェブの裾を斜めに削いだ短い部材を、接続部に挿入する方法である。この場合は、テーパーの傾斜で決めず、短くともウェブ深さより長い部材になるようにする。
 いずれもフランジのテーパーは、先の[図5.2.10 Fc.PLの巾テーパー]でのL2の例に倣えばよい。
 
 条材の取付度は、条材側にはマーキンしない。マーキンしようにも、記入面は狭く、自在金も当難いからである。
 そこで取付ける板の方に内業マーキンしてくるか、組立工程の板継後仕上マーキンなら別途に取付度板か度数表にして、マーキンの手間を省き、直接参照して取付作業とするようにしている。
 
5.3.1 直条材:Straight Section
 山形鋼は背マーキンの状態で入荷するので、曲加工のない直条材は、そのまま反転を要しない背マーキンとされることが多い。その方が、合せ線とか貫通スロット位置とか、マーキン情報指示からしても都合がよい。
 [図5.3.2 型鋼一品図(S)]および[図5.3.3 型鋼一品図(L)]は、背マーキンで、寸法表示法は、小骨FBで説明した通りである。(S)(L)は、一品図の様式上の違いで、短い部材:両端部にしかマーキンがない・・・を(S)、長い部材:追い寸法で中間位置にマーキンがある・・・(L)と分けられている。
 
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図5.3.2 型鋼一品図(S)
 
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図5.3.3 型鋼一品図(L)







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