5.5.10 Envisaged_version_creation(DIS−4.2.32)
Envisaged_definition_creationは一種のVersionable_object_change_event(DIS−4.2.122参照)であり、新しいVersionable_objectとなっているイベントである。イベントは、まだ起きていない了解されたイベントである。
Definition、Item_structureまたはイベントの主題としてのItem_relationshipは、まだ存在しなくて、説明的な非公式な特性に関して記述される。Envisaged_version_creationと関連するデータは、以下の通りである。
−base
−category
5.5.10.1 base(DIS−4.2.32.1)
baseは、認識された新しいバージョンが生じるVersionable_objectsについて詳述する。アプリケーションアサーション(DIS−4.3.31)を参照のこと。
5.5.10.2 category(DIS−4.2.32.2)
カテゴリーは、認識された定義が属する分類について詳述する。
5.5.11 Version_creation(DIS−4.2.116)
Version_creationはVersionable_object_change_event(DIS−4.2.122参照)の1タイプであり、新しいDefinition、Item_structureまたはItem_relationshipを導くイベントについて表現する。従属するVersionable_objectが、既存のVersionable_object.に基づく場合に、ベース属性が配置される。
ベースになるVersionable_objectは、従属するVersionable_objectの直前のバージョンである必要はない。しかし、それは同じItemのversion履歴の中における過去の全てのバージョン、あるいは、従属するVersionable_object.の作成に貢献する別のItemのあらゆるVersionable_objectを参照することもあり得る。
Definition_creationと関連するデータは、以下の通りである。
−base
−subject
5.5.11.1 base(DIS−4.2.116.1)
baseは、従属が発生するVersionable_objectオブジェクトについて詳述する。アプリケーションアサーション(DIS−4.3.115)を参照のこと。
5.5.11.2 subject(DIS−4.2.116.2)
subjectは、changeイベントによってつくられるVersionable_objectについて詳述する。アプリケーションアサーション(DIS−4.3.115)を参照のこと。
5.5.12 Version_deletion(DIS−4.2.117)
Version_deletionはVersionable_object_change_event(DIS−4.2.122参照)の1タイプであり、Definition、Item_structureまたはItem_relationshipの削除を導くイベントである。
Version_deletionと関連するデータは、以下の通りである。
−subject
5.5.12.1 subject(DIS−4.2.117.1)
subjectは、changeイベントによって、削除されたか、あるいは、削除されるVersionについて詳述する。アプリケーションアサーション(DIS−4.3.116)を参照のこと。
5.5.13 Version_modification(DIS−4.2.119)
Version_modificationはVersionable_object_change_event(DIS−4.2.122参照)の1タイプであり、Versionable_objectのChangeとなっているイベントを表現する。
ベースとなるVersionable_objectは、従属するVersionable_objectの直前のバージョンである必要はないが、同じItemのVersion_historyの中で、以前の全てのバージョンを参照するかもしれない。
例) |
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Version_modificationの一例は、既存のもののための新しいバージョンの作成であるかもしれない。 |
Version_modificationと関連するデータは、以下の通りである。
−base
−subject
5.5.13.1 base(DIS−4.2.119.1)
baseは、従属が発生するVersionable_objectオブジェクトについて詳述する。アプリケーションアサーション(DIS−4.3.119)を参照のこと。
5.5.13.2 subject(DIS−4.2.119.2)
subjectは、changeイベントによって、修正されたかあるいは修正されるVersionable_objectについて詳述する。アプリケーションアサーション(DIS−4.3.119)を参照のこと。
5.5.3〜5.5.13で解説した、11個のアプリケーションオブジェクト
−Change
−Change_definition
−Change_impact
−Change_plan
−Change_realization
−Change_request
−Check
−Envisaged_version_creation
−Version_creation
−Version_deletion
−Version_modification
に関する、ARM EXPRESS-Gを図5.5−2に示す。
(拡大画面:60KB) |
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図5.5−2 |
configuration_management ARM EXPRESS-G diagram(2) |
5.5.14 Event(DIS−4.2.33)
Eventは、ある一時に起こった何かに対する識別である。そして、ある理由のためにある人または組織によって起こされる。Eventは、以下のうちの1つである。
−check(DIS−4.2.16参照)
−Versionable_object_change_event(DIS−4.2.122参照)
−Approval_event(DIS−4.2.3参照)
Eventと関連するデータは、以下の通りである。
−caused_by
−caused_when
−description
5.5.14.1 caused_by(DIS−4.2.33.1)
caused_byは、Eventを生み出している人または組織について詳述する。
5.5.14.2 caused_when(DIS−4.2.33.2)
caused_whenは、イベントが起こった日付について詳述する。
5.5.14.3 description(DIS−4.2.33.3)
descriptionは、Eventのために追加された情報について詳述する。
5.5.15 Revision(DIS−4.2.83)
RevisionはVersionable_object(DIS−4.2.121参照)の1タイプで、構成要素と付随するメンバーのDefinitionsと重要なobjectの関連のために働く。Revisionは自動的にはつくられないが、それらが必要であるたびに明白につくられなければならない。それぞれのRevisionは、Revision_with_context(DIS−4.2.84参照)であるかもしれない。
例)
重要なオブジェクトは、同じバージョンに属しているとは限らない、プレート定義のmemberである船体横断面でありえる。
Revisionと関連するデータは、以下の通りである。
−members
−name
5.5.15.1 members(DIS−4.2.83.1)
membersは、RevisionのVersionable_objectsについて詳述する。アプリケーションアサーション(DIS−4.3.84)を参照のこと。
5.5.15.2 name(DIS−4.2.83.2)
名前は、特定のrevisionを識別するためのラベルについて詳述する。
5.5.16 Revision_with_context(DIS−4.2.84)
Revision_with_contextは、Revision(DIS−4.2.83参照)の1タイプで、重要な対象、前後関係と、構成要素と関連するメンバーのDefinitionsの間の関連付けとして機能する。それぞれのRevision_with_contextは、Ship_moulded_form_revision(DIS−4.2.94参照)であるかもしれない。Revision_with_contextと関連するデータは、以下の通りである。
−context_of_revision.
5.5.16.1 context_of_revision(DIS−4.2.84.1)
context_of_revisionは、revisionによって定義されるDefinable-objectとの関連付けについて詳述する。アプリケーションアサーション(DIS−4.3.85)を参照のこと。
5.5.17 Version_history(DIS−4.2.118)
Version_historyは、Versionable_objects(DIS−4.2.121参照)オブジェクトと、前のもの、各々の後のもの、そしてお互いに関連するものの、役割に関するVersion_relationships(DIS−4.2.120参照)の識別である。Version_historyは、非周期的な図表によって指示される。
注) |
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従ってVersion_historyは、お互いに関する選択肢とみなされるVersionable_objectsを含むかもしれないし(Versionable_objectは、1つ以上の継承者を持つ)、Versionable_objectsを統合するかもしれない(Versionable_objectは、1つ以上の前任者を持つ)。 |
Version_historyと関連するデータは、以下の通りである。
−current_version
−relationships
−versions
5.5.17.1 current_version(DIS−4.2.118.1)
current_versionは、Version_historyの中で現在のバージョンの役割を実行するVersionable_objectについて詳述する。アプリケーションアサーション(DIS−4.3.118)を参照のこと。
5.5.17.2 relationships(DIS−4.2.118.2)
relationshipsは、Version_historyを構成するVersion_relationshipsについて詳述する。アプリケーションアサーション(DIS−4.3.117)を参照のこと。
5.5.17.3 versions(DIS−4.2.118.3)
versionsは、Version_historyを構成するVersionable_objectsについて詳述する。アプリケーションアサーション(DIS−4.3.118)を参照のこと。
5.5.18 Version_relationship(DIS−4.2.120)
Version_relationshipは、Version_historyに関する同じタイプの2つのVersionable_objectsの関係について定義する。
Version_relationshipと関連するデータは、以下の通りである。
−predecessor
−reason
−successor
5.5.18.1 predecessor(DIS−4.2.120.1)
predecessorは、後継者を生じるVersionable_objectについて詳述する。アプリケーションアサーション(DIS−4.3.118)を参照のこと。
5.5.18.2 reason(DIS−4.2.120.2)
reasonは、ある一時に、ある人が新しいバージョンをつくった理由について詳述する。
5.5.18.3 successor(DIS−4.2.120.3)
successorは、前任者が以前のバージョンであるVersionable_objectについて詳述する。アプリケーションアサーション(DIS−4.3.118)を参照のこと。
5.5.19 Versionable_object_change_event(DIS−4.2.122)
Versionable_object_change_eventはEvent(DIS−4.2.33参照)の1タイプであり、効果的にDefinition、Item_structureまたはItemの関係を変えているEventオブジェクトの概念である。
Versionable_object_change_eventは、Envisaged_version_creation(DIS−4.2.32参照)、Version_creation(DIS−4.2.116参照)、Version_deletion(DIS−4.2.117参照)またはVersion_modification(DIS−4.2.119参照)であるかもしれない。
5.5.14〜5.5.19で解説した6つのアプリケーションオブジェクト、
−Event
−Revision
−Revision_with_context
−Version_history
−Version_relationship
−Versionable_object_change_event
に関する、ARM EXPRESS-Gを図5.5-3に示す。
(拡大画面:45KB) |
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図5.5−3 |
configuration_management ARM EXPRESS-G diagram(3) |
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