5.3 basic_geometry[SHI]
basic_geometry UoFはship moulded formsの表現の中で使われている、点・曲線・面で与えられる船のアーキテクチャに関する術語と、その分類を提供している。
5.3.1 Ship_curve(DIS−4.2.89)
Ship_curveは、船のアーキテクチャ上の情報に関連する曲線を表現する一種のMoulded_form_representation_item(DIS−4.2.67参照)である。Ship_curveは、Ship_curve_with_spacing_position(DIS−4.2.91参照)であるかもしれない。
例) |
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幾何形状を、B-スプライン曲線で定義されたウォーターラインは、Ship_curveの一例である。図5.3−1に、Ship_curveを示す。 |
図5.3−1 Ship_curve
Ship_curveと関連するデータは、以下の通りである。
−curve_class
−curve_shape
−side_condition
5.3.1.1 curve_class(DIS−4.2.89.1)
船体モールド形状のデザイン定義に一般的に必要であるShip_curveのために、curve_classは船舶アーキテクチャのカテゴリーについて詳述する。curve_classは、以下のうちの1つである。
−bounding_line
−buttock_line
−camber
−centreline
−flat_of_bottom
−flat_of_side
−intersection_line
−rise_of_floor
−sheer
−station_line
−trace_line
−unspecified
−waterline
5.3.1.1.1 bounding_line(DIS−4.2.89.1.1)
bounding_lineは、船体モールド形状あるいは船体表面の境界を表す曲線である。
5.3.1.1.2 Buttock_line(DIS−4.2.89.1.2)
buttock_lineは、船体モールド面に沿った曲線で、船体モールド形状と縦平面の交差によって定義される。図5.3-2にbuttock_lineを示す。
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図5.3−2 buttock lines
5.3.1.1.3 Camber(DIS−4.2.89.1.3)
camberは、デッキのモールド面に沿った曲線である。
注) |
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船体の横断面とデッキのモールド形状の交差によって定義される。 |
5.3.1.1.4 Centreline(DIS−4.2.89.1.4)
centrelineは、船体モールド面に沿った曲線である。
注) |
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船体の中央縦断面と船体モールド形状の交差によって定義される。 |
5.3.1.1.5 Flat_of_bottom(DIS−4.2.89.1.5)
flat_of_bottomは、船体モールド形状の船底部分のフラットな面との境界を表す曲線として定義される。
5.3.1.1.6 Flat_of_side(DIS−4.2.89.1.6)
flat_of_sideは、船体モールド形状に於ける右舷あるいは左舷の最も外側のフラットな面との境界を表す曲線として定義される。
5.3.1.1.7 Intersection_line(DIS−4.2.89.1.7)
intersection_lineは、2つのモールド形状または2つの面の交差によって定義される曲線。
5.3.1.1.8 Sheer(DIS−4.2.89.1.8)
sheerは、デッキのモールド面に沿った曲線である。
注) |
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船体縦平面とデッキのモールド形状の交差によって定義される。 |
5.3.1.1.9 Station_line(DIS−4.2.89.1.9)
station_lineは、船体モールド面に沿った曲線である。
注) |
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船体横断面とモールド形状の交差によって定義される。図5.3-3にstation_lineを示す。 |
図5.3-3 Station_lines
5.3.1.1.10 Waterline(DIS−4.2.89.1.10)
船体モールド面に沿った曲線である。
注) |
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船体モールド形状と水面の交差によって定義される。図5.3-4にwaterlineを示す。 |
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図5.3−4 waterlines
5.3.1.1.11 rise_of_floor(DIS−4.2.89.1.11)
rise_of_floorは、ビルジから始まる船体モールド形状の船底部上昇による境界を表す曲線である。
5.3.1.1.12 Trace_line(DIS−4.2.89.1.12)
trace_lineは、船体構造上の一部分、例えば境界や、側面・ガーダーへの取付のための見取り線のような、モールド面上に定義される曲線である。
5.3.1.1.13 unspecified(DIS−4.2.89.1.13)
unspecifiedは、船舶アーキテクチャ上の意味が特に明記されていない曲線である。
5.3.1.2 Curve_shape(DIS−4.2.89.2)
curve_shapeは、ship_curveの根本的な幾何学の定義について詳述する。
例) |
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Wireframeやnon-manifold B-spline |
5.3.1.3 Side_condition(DIS−4.2.89.3)
side_conditionは、クロスオーバーした点で定義される曲線の性質について詳述する。
例) |
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セクションカーブは、ビルジキールとflat of side(本報告書5.3.1.1.6参照)の交差によって定義されるwaterline(本報告書5.3.1.1.10参照)でナックルする。 |
side_conditionは、以下のうちの1つである。
−knuckle
−smooth
−tangent
−unspecified
5.3.1.3.1 knuckle(DIS−4.2.89.3.1)
knuckleは、交差している2曲線が、不連続な接線を持つ場合を言う。
5.3.1.3.2 smooth(DIS−4.2.89.3.2)
smoothは、交差している2曲線が、なめらかである場合を言う。
5.3.1.3.3 tangent(DIS−4.2.89.3.3)
交差している曲線が、詳述された接線を持つ場合を言う。
5.3.1.3.4 unspecified(DIS−4.2.89.3.4)
交差する曲線のための接触情報が、知られていない場合を言う。
5.3.2 Ship_curve_with_spacing_position(DIS−4.2.91)
Ship_curve_with_spacing_positionは、一連の間隔配置を持つShip_curve(DIS−4.2.89参照)の一種である。
例) |
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waterlineは、B-スプラインカーブによって定義される幾何を持ち、垂直方向の間隔配置によって位置づけられる。 |
注) |
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Ship_curve_with_spacing_positionは、グローバル座標系の一つの平面に位置する船の2次元曲線のために定義することができるだけである。 |
Ship_curve_with_spacing_positionと関連するデータは、以下の通りである。
−location
5.3.2.1 location(DIS−4.2.91.1)
locationは、船の曲線が定義されるSpacing_positionについて詳述する。アプリケーションアサーション(DIS−4.3.91)を参照のこと。
5.3.3 Ship_point(DIS−4.2.97)
Ship_pointは、一連の船のアーキテクチャ上の情報で、点を表現する一種のMoulded_from_representation_item(DIS−4.2.67参照)である。図5.3-5にship_pointを示す。
図5.3−5 Ship_point
Ship_pointは、グローバル座標系において位置づけられるナックル点であるかもしれない。Ship_pointと関連するデータは、以下の通りである。
−point_class
−point_shape
5.3.3.1 point_class(DIS−4.2.97.1)
point_classは、Ship_pointを通り抜けている曲線の性質に基づく、Ship_pointのための船のアーキテクチャ上のカテゴリーについて詳述する。point_classは、以下のうちの1つである。
−knuckle
−ordinary
−tangent
−unspecified
5.3.3.1.1 knuckle(DIS−4.2.97.1.1)
knuckleは、通り抜けている曲線が両側で不連続な接線を持つ点を言う。
5.3.3.1.2 ordinary(DIS−4.2.97.1.2)
ordinaryは、通り抜ける一つ以上の曲線に対するなめらかな接線を持つ点を言う。
5.3.3.1.3 tangent(DIS−4.2.97.1.3)
詳述された接線を持つ、曲線上の点を言う。
5.3.3.1.4 unspecified(DIS−4.2.97.1.4)
接線の情報が知られていない点を言う。
5.3.3.2 point_shape(DIS−4.2.97.2)
point_shapeは、Ship_pointの根本的な幾何学の定義について詳述する。
例) |
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point_typeの1例は、オフセット・テーブル表現である。 |
5.3.4 Ship_surface(DIS−4.2.98)
Ship_surfaceは、船のアーキテクチャ上の情報で、Surfaceを表現する一種のMoulded_form_representation_item(DIS−4.2.67参照)である。Ship_surfaceと関連するデータは、以下の通りである。
−surface_class
−surface_shape
5.3.4.1 Surface_class(DIS−4.2.98.1)
surface_classは、面の配置に基づくShip_surfaceのために、船のアーキテクチャ上のカテゴリーについて詳述する。surface_classは、以下のうちの1つである。
−blending_surface
−external_surface
−internal_surface
注) |
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surface_classのために許可される値の定義については、5.3.4.1.1〜5.3.4.1.3を参照のこと。 |
5.3.4.1.1 blending_surface(DIS−4.2.98.1.1)
モールド形状間の接続を作り上げる面を言う。
例) |
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blending_surfaceの一例は、船体とスラスターのような船体に対する付加物である。 |
5.3.4.1.2 external_surface(DIS−4.2.98.1.2)
船の外面形状を表現するモールド形状、あるいはその一部を表現する面を言う。
5.3.4.1.3 Internal_surface(DIS−4.2.98.1.3)
船体の内側の形状を表現するモールド形状、あるいはその一部を表現する面を言う。
例) |
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internal_surfaceの一例は、ガーダーや隔壁である。 |
5.3.4.2 surface_shape(DIS−4.2.98.2)
surface_shapeは、Ship_surfaceの根本的な幾何学の定義について詳述する。
例) |
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surface_shapeの一例は、エッジベースのワイヤーフレームまたは非多様体の面表現である。 |
5.3.1〜5.3.4で解説した、船舶の基本的な幾何表現に関する4つのアプリケーションオブジェクト、
−Ship_curve
−Ship_curve_with_spacing_position
−Ship_point
−Ship_surface
に関する、ARM EXPRESS-Gを図5.3−6に示す。
(拡大画面:46KB) |
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図5.3−6 basic_geometry ARM EXPRESS-G diagram
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