5.1.5 Navy_ship(DIS−4.2.71)
Navy_ship(艦艇)は、shiptype(DIS−4.2.99参照)の一つで、軍の指揮下で働いている船である。Navy_shipと関連するデータは、以下の通りである。
−has-type
5.1.5.1 has_type(DIS−4.2.71.1)
has_typeは、Navy_shipのタイプについて詳述する。has_typeは、以下のうちの1つである。
−aircraft_carrier
−auxiliary_oiler
−corvette
−cruiser
−destroyer
−fleet_auxiliary_vessel
−frigate
−landing_platform_dock
−landing_platform_helicopter
−mine_warfare_ship
−patrol_force_vessel
−service_craft
−submarine
−user_defined
has_typeのための許可される値の定義については、5.1.5.1.1〜5.1.5.1.14を参照のこと。
5.1.5.1.1 aircraft_carrier(DIS−4.2.71.1.1)
艦隊への指令、制御と伝達の機能を提供することは別として、航空機と対潜ヘリコプターによる軍事作戦と防御を行う、最高の調査能力と攻撃能力を併せ持った艦艇である。
例) |
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配置される航空機は、短距離陸・垂直着陸機(STOVAL)、短距離離陸・拘束着艦機(STOBAR)、通常離着陸機(CTOL)を含むかもしれない。 |
5.1.5.1.2 auxiliary_oiler(DIS−4.2.71.1.2)
世界規模の作戦で航海中の船に、固形物の輸送のための垂直補給(VERTREP)のサービスと共に、液体の補給を行うために特別に設計された船。
注) |
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この船は、他のヘリコプターの緊急着陸に加えて、収容場所とメンテナンス設備を含む、ヘリコプターに適当な安定したプラットフォームを持つ。 |
5.1.5.1.3 corvette(DIS−4.2.71.1.3)
機動部隊に対して、小型の護衛艦としての任務を実行する目的で、特別に設計される
艦艇。
注) |
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corvetteは、対潜哨戒を主任務とする。 |
5.1.5.1.4 cruiser(DIS−4.2.71.1.4)
cruiserは、典型的に空母の防御のために使われる艦艇である。
注) |
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cruiserと搭載される多くの誘導ミサイルまたはヘリコプターは、対空および対潜水艦との戦闘機能を提供する。さらにcruiserは、特に敵の電子兵器対策の面前において、広大な範囲で艦船攻撃用巡航ミサイルの脅威からの保護を提供する。 |
5.1.5.1.5 destroyer(DIS−4.2.71.1.5)
水面上における主要な戦闘艦。攻撃、対潜哨戒、水陸両用部隊、防御と護送義務を実行するために使われる。
注) |
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destroyerは、ヘリコプターを搭載することがあり、強化された機能を提供する。 |
5.1.5.1.6 fleet_auxiliary_vessel(DIS−4.2.71-1.6)
航海中の艦艇に、燃料・食物・備品と弾薬を供給することを主要な任務とする艦艇。
注) |
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この船は、飛行プラットフォーム、海軍と船舶のための水陸両用のサポートと、部隊のための海上輸送も提供する。fleet_auxiliary_vesselには多くのタイプがある。 |
5.1.5.1.7 frigate(DIS−4.2.71.1.7)
一般的な目的、海上における護衛艦として使われる艦艇である。作戦上の要求は、frigateは、領域の防御、機動部隊を航空戦力から防御することが出来ることを必要とする。
注) |
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frigateは、また、指令機能と調整機能を提供することもある。第2の機能は、水上艦の交戦状態、艦艇の砲撃のサポート、対潜水艦との交戦を含む。 |
5.1.5.1.8 landing_platform_dock(DIS−4.2.71.1.8)
乗船した大部隊を輸送することと設備のサポートをするために特別に設計された艦艇。搭載されたヘリコプターと上陸用舟艇を使って敵対する陸への柔軟な上陸をサポートする。
5.1.5.1.9 landing_platform_helicopter(DIS−4.2.71.1.9)
陸海共同作戦の前線へ、空輸の部隊と設備の素早い戦術上の展開を可能とするために設計された、水陸両用のヘリコプターキャリヤーとしての艦艇。
注) |
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landing_platform_helicopterは、戦略的な区域の抑止力として海岸沖に配置されることもある。平和時の役割として、部隊と設備の輸送や、例えば災害救助のような人道主義による作業を含む。 |
5.1.5.1.10 mine_warfare_ship(DIS−4.2.71.1.10)
機雷に対抗するため、機雷の探索・掃海(機械的、音響、時期的な手段で)および沿岸部、沖合の深い水域両方の危険水域から機雷を撤去するために特別に造られた艦艇。MCMV。磁気的な特性が最小になるように設計される。MCMVの船体はたいていの場合、低磁気鋼、GRP、合板で造られる。
5.1.5.1.11 patrol_force_vessel(DIS−4.2.71.1.11)
役割に従って、様々なサイズで設計される艦艇。
注) |
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大型の沖合パトロール船(OPVs)は、消火活動、救援活動あるいは補給作業に使われる。その他のpatrol_force_vesselは、protection
vesselとして使われる。時には、敏速に応答する部隊としての行動するための部隊やsemi-rigidの船を輸送する。北極あるいは南極海域において調査を行う船としての働きのために、耐氷海用に強化された船体とヘリコプターの離着陸デッキを持つOPVsもある。より小さな沿岸巡視船のサイズ、操縦性やその他の操作上の特性は、沿岸域、港、その他制限水域における、巡視、探索、救助等の任務に適していることを意味する。 |
5.1.5.1.12 service_craft(DIS−4.2.71.1.12)
港において艦隊に対する特定の貢献を提供するように設計された小型艦艇。
注) |
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タグボート、バージ、パトロール船、修復船、浮きドック等を含む。service_craftが提供しているサポートは、輸送船、測量調査船、修理船、貨物船、病院船等の大型の外洋航行の船である。 |
5.1.5.1.13 submarine(DIS−4.2.71.1.13)
対潜水艦、対水上艦両方に対する作戦を実行するために設計された、高い機能を持った外洋航行の艦艇である。
注) |
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これらの機能を実行するために、通常submarineは、水面下から水面上に誘導する兵器である大型の魚雷やsubmarineが施設する機雷を搭載している。submarineは大洋上では浅い深度に潜って行動することが可能で、熱帯地域から極地方の海域で作戦行動が可能である。 |
5.1.5.1.14 user_defined(DIS−4.2.71.1.14)
has_typeのリストに載っていないShip_type。
注) |
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詳細は、ship_type(DIS−4.2.99参照)の中の記述属性で見つけることができる。 |
5.1.1〜5.1.5で解説した、船舶の種別の特性に関する4つのアプリケーションオブジェクト、
−ShipType
−Carrier
−Working_Ship
−Research_Ship
−Navy_Ship
の関連を示したEXPRESS-Gを図5.1-2に示す。
(拡大画面:33KB) |
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図5.1−2 |
ARM EXPRESS-G UoF Ship general characteristics diagram(1) |
5.1.6 Class_parameters(DIS−4.2.19)
Class_parametersは、General_characteristics_definition(DIS−4.2.40参照)の一つで、船級規則と法令の規定に従って船の長さと速度を詳述する。Class_parametersと関連するデータは、以下の通りである。
−block_coefficient_class
−design_speed_ahead
−design_speed_astern
−length_class
−length_solas
−scantlings_draught
5.1.6.1 block_coefficient_class(DIS−4.2.19.1)
block_coefficient_classは、型排水量とlength_class×moulded_breadth×scantlings_draughtで表現されるブロック容積との比率について詳述する。
5.1.6.2 design_speed_ahead(DIS−4.2.19.2)
design_speed_aheadは、船の前進の設計速度について詳述する。
5.1.6.3 design_speed_astern(DIS−4.2.19.3)
design_speed_asternは、船の後進の設計速度について詳述する。
5.1.6.4 length_class(DIS−4.2.19.4)
length_classは、船級規則で定義される、船の長さの測定値について詳述する。
5.1.6.5 length_solas(DIS−4.2.19.5)
length_solasは、SOLAS(海上における人命の安全のための国際条約)で定義される、船の長さの測定値について詳述する。
5.1.6.6 scantlings_draught(DIS−4.2.19.6)
scantlings_draughtは、船級協会で構造の保全と強度のための計算において使われる夏季満載喫水について詳述する。
5.1.7 Principal_characteristics(DIS−4.2.78)
Principal_characteristicsは、General_characteristics_definition(DIS−4.2.40参照)の一つで、船体モールド形状の主要なパラメータについて詳述する。
Principal_characteristicsは、船殻開発プロセスの以降、流体静力学を考慮するとき、繰り返し必要になるデータを含む。Principal_characteristicsに関連するデータは、以下の通りである。
−block_coefficient
−design_deadweight
−design_draught
−length_between_perpendiculars
−max_draught_at_ap
−max_draught_at_fp
−min_draught_at_ap
−min_draught_at_fp
−moulded_breadth
−moulded_depth
5.1.7.1 block_coefficient(DIS−4.2.78.1)
block_coefficient(方形計数)は、型排水量と、垂線間長×型幅×型喫水で表わされるブロックとの容積の比率について詳述する。方形計数は、モノハルの船だけに定義されなければならない。block_coefficientは、特定のPrincipal_characteristicsのために詳述される必要はない。
5.1.7.2 design_deadweight(DIS−4.2.78.2)
design_deadweight(計画載荷重量)は、夏季満載喫水にて運ぶことが出来る、積荷、燃料、水、乗客、乗員と消耗品の重さについて詳述する。
5.1.7.3 design_draught(DIS−4.2.78.3)
design-draught(型喫水)は、船を操作するために設計された、最適の喫水について詳述する。
5.1.7.4 length_between_perpendiculars(DIS−4.2.78.4)
length_between_perpendiculars(垂線間長)は、船の船首垂線と船尾垂線の間の長さについて詳述する。
5.1.7.5 max_draught_at_AP(DIS−4.2.78.5)
max_draugh_at_APは、船の操作の間、船尾垂線における最大喫水について詳述する。max_draught_at_APが、氷域の付記符号のために、船体横断面の承認で使われる。
5.1.7.6 max_draught_at_FP(DIS−4.2.78.6)
max_draught_at_FPは、船の操作の間、船首垂線における最大喫水について詳述する。max_draught_at_FPは、氷域の付記符号のために、船体横断面の承認で使われる。
5.1.7.7 min_draught_at_AP(DIS−4.2.78.7)
min_draught_at_APは、船の操作の間、船尾垂線における最小喫水について詳述する。min_draught_at_APは、氷域の付記符号のために、船体横断面の承認で使われる。
5.1.7.8 min_draught_at_FP(DIS−4.2.78.8)
min_draught_at_FPは、船の操作の間、船首垂線における最小喫水について詳述する。min_draught_at_FPは、氷域の付記符号のために、船体横断面の承認で使われる。
5.1.7.9 moulded_breadth(DIS−4.2.78.9)
moulded_breadth(型幅)は、船体中央部、design_draughtにおける最大幅について詳述する。
5.1.7.10 moulded_depth(DIS−4.2.78.10)
moulded_depth(型深さ)は、ベースラインと、船側が接続する最上部のデッキとの垂直距離について詳述する。
5.1.6〜5.1.7で解説した、船舶の寸法の特性に関する2つのアプリケーションオブジェクト、
−Class_parameters
−Principal_characteristics
で扱っている主要寸法を図5.1−3に示す。
またアプリケーションオブジェクトの関連を示したEXPRESS-Gを図5.1−4に示す。
図5.1−3 主要寸法
(拡大画面:54KB) |
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図5.1-4 |
ARM EXPRESS-G UoF Ship general characteristics diagram(2) |
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