5.9 ship_design_parameter[USC]
このShip_design_parameter UoFは、完成した船型情報を構成するそれぞれの型状情報を定義する寸法要素を備えている。
5.9.1 Appendage_moulded_form_design_parameter(DIS−4.2.2)
Appendage_moulded_form_design_parameterは船体付加物のそれぞれのタイプについてディメンジョンや比率を定義する。
Appendage_moulded_form_design_parameterを構成しているデータは、次のようなものである。
−appendage_breadth
−appendage_depth
−appendage_length
−type_of_appendage
−user_def_appendage_type
5.9.1.1 Appendage_breadth(DIS−4.2.2.1)
appendage_breadthは付加物の幅を記述している。
(注)幅が2番目に大きな付加物のディメンジョンである。
5.9.1.2 Appendage_depth(DIS−4.2.2.2)
appendage_depthは付加物の深さを記述している。
(注)深さが最も小さな付加物のディメンジョンである。
5.9.1.3 Appendage_length(DIS−4.2.2.3)
appendage_lengthは付加物の長さを記述している。
(注)深さが最も大きな付加物のディメンジョンである。
5.9.1.4 type_of_appendage(DIS−4.2.2.4)
type_of_appendageはappendage_moulded_form_design_parameterによって付加物のタイプを分類している。
Type_of_appendageは次のうちのひとつである。
−bilge_keel
−passive_fin
−shaft_bossings
−shaft_strut
−skeg
−spray_rail
5.9.1.4.1 bilge_keel(DlS-4.2.2.4.1)
ローリングを押さえるためにビルジの曲がり部分にある外部フィン。
5.9.1.4.2 passive_fin(DIS−4.2.2.4.2)
このエリアの流れを変更するために船体に付加した固定フィン。
5.9.1.4.3 shaft_bossings(DIS−4.2.2.4.3)
船体の湾曲部分を取り巻き、プロペラシャフトをサポートする。
5.9.1.4.4 shaft_strut(DIS−4.2.2.4.4)
船体外部のプロペラシャフト部分を支えるスツール。(通常は2つ又は多数のスクリュー配置のためのもの。)
図5.9−1 Shaft struts
5.9.1.4.5 skeg(DIS−4.2.2.4.5)
ラダーの下端をサポートするために、船底の突き出したフィンのようなもの。
5.9.1.4.6 spray_rail(DIS−4.2.2.4.6)
水しぶきを抑えるための船体上の出っ張り。
5.9.1.5 user_def_appendage_type(DIS−4.2.2.5)
userがappendageの目的や役割を定義する。User_appendage_typeは注釈に示す状態を除きappendage_moulded_form_design_parameterを記述する必要はない。
(注) |
user_def_appendage_typeはapproval_eventがuser_definedな場合の結果のオプションではない。 |
5.9.2 bottom_moulded_form_design_parameter(DIS−4.2.5)
Bottom_moulded_form_design_parameterは船体のキールと底のディメンジョンの比率を含むmoulded_form_characteristics_definitionタイプである。
(例) |
図5.9−2に船体のキールと底のディメンジョンについてイラストを示す。 |
Bottom_moulded_form_design_parameterを構成するデータは、次のようなものである。
−aft_end_of_flat_of_bottom
−bilge_radius
−flat_of_bottom_breadth
−front_end_of_flat_of_bottom
−length_of_flat_of_bottom
−rake_of_keel
−rise_of_floor
(拡大画面:17KB) |
 |
図5.9−2 Keel dimensions
5.9.2.1 aft_end_of_flat_of_bottom(DIS−4.2.5.1)
aft_end_of_flat_of_bottomは船尾垂線(AP)からボットムフラットの終端までの縦方向の距離を記述している。
5.9.2.2 bilge_radius(DIS−4.2.5.2)
bilge_radius船底と船側を繋ぐ孤の半径を記述している。これは船体中央部横断面で計測できる。
5.9.2.3 flat_of_bottom_breadth(DIS−4.2.5.3)
flat_of_bottom_breadthは船体中央部の横軸方向で計測する船底の平面幅について記述している。
5.9.2.4 front_end_of_flat_of_bottom(DIS−4.2.5.4)
front_end_of_flat_of_bottomは船尾垂線(AP)から船底平面の船首端までを記述している。
5.9.2.5 length_of_flat_of_bottom(DIS−4.2.5.5)
length_of_flat_of_bottomはセンターライン上で水平方向に計測する船底平面の長さについて記述している。
5.9.2.6 rake_of_keel(DIS−4.2.5.6)
rake_of_keelはベースラインと船体の傾斜間の角度について記述している。
5.9.2.7 rise_of_floor(DIS−4.2.5.7)
rise_of_floorはベースラインから傾斜した船底ラインが船側ラインと交わったポイントまでの垂直距離を記述している。rise_of_floorは船体中央部横断面で計測できる。
5.9.3 bulb_moulded_form_design_parameter(DIS−4.2.6)
bulb_moulded_form_design_parameterは、ship_hullのパルブの寸法や比率を含むMouled_form_characteristics_definitionタイプである。
(例)図5.9−3に船体のバルバスバウの寸法についてのイラストを示す。
Bulb_moulded_form_design_parameterを構成するデータは、次のようなものである。
−bulb_breadth
−bulb_breadth_pp
−bulb_depth
−bulb_depth_pp
−bulb_frame_section_area_at_pp
−bulb_length
−bulb_length_from_pp
−bulb_location
図5.9−3 dimension of the bulbous bow
5.9.3.1 bulb_breadth(DIS−4.2.6.1)
bulb_breadthはブルブの最大幅を記述している。
5.9.3.2 bulb_breadth_pp(DIS−4.2.6.2)
bulb_breadth_ppはバルブを配置している場合に船尾(AP)又は船首垂線(FP)でのブルブ幅について記述している。
5.9.3.3 bulb_depth(DIS−4.2.6.3)
bulb_depthはベースラインからブルブの最大幅ポイントまでの垂直距離について記述している。
5.9.3.4 bulb_depth_pp(DIS−4.2.6.4)
bulb_depth_ppはバルブを配置している場合に船尾(AP)又は船首垂線(FP)でのベースラインからバルブの最上部ポイントまでの垂直距離について記述している。
5.9.3.5 bulb_frame_section_area_at_pp(DIS−4.2.6.5)
bulb_frame_section_area_at_ppはバルプを配置している場合に船尾(AP)又は船首垂線(FP)でのフレームセクションのブルブ表面について記述している。
5.9.3.6 bulb_length(DIS−4.2.6.6)
bulb_lengthはセンターライン上で水平に計測するバルブの最大長さについて記述している。
5.9.3.7 bulb_length_from_pp(DIS−4.2.6.7)
bulb_length_from_ppはバルブを配置している場合に船尾(AP)又は船首垂線(FP)から水平に計測したブルブの長さについて記述している。
5.9.3.8 bulb_location(DIS−4.2.6.8)
bulb_locationはバルブが船首又は船尾のどちらに配置されているかについて記述している。Bulb_locationは次のなかの一つである。
−bow
−stem
5.9.3.8.1 bow(DIS−4.2.6.8.1)
bow:配置位置がship_hullの船首。
5.9.3.8.2 stem(DIS−4.2.6.8.2)
bow:配置位置がship_hullの船尾。
5.9.4 deck_moulded_form_design_parameter(DIS−4.2.20)
deck_moulded_form_design_parameterはデッキの主要目を記述しているmoulded_form_characteristics_definitionタイプである。
Deck_moulded_form_design_parameterを構成するデータは次のようなものである。
−camber
−defined_for
−sheer_at_AP
−sheer_at_FP
5.9.4.1 camber(DIS−4.2.20.1)
camberは中央横断面でのデッキの湾曲について記述し、船体の中央面でのデッキ高さと船体のフラットな側面とデッキが交わるヘリの高さの違いを計測する。
5.9.4.2 defined_for(DIS−4.2.20.2)
defined_forはdeck_moulded_form_design_parameterを定義しているmoulded-formと区別する。
5.9.4.3 sheer_at_AP(DIS−4.2.20.3)
sheer_at_APは船体後半部での縦方向のデッキの湾曲について記述し、船体中央部デッキ高さとAPでのデッキ高さの違いを船体中央面で計測する。
5.9.4.4 sheer_at_FP(DIS−4.2.20.4)
sheer_at_FPは船体前半部での縦方向のデッキの湾曲について記述し、船体中央部デッキ高さとAPでのデッキ高さの違いを船体中央面で計測する。
5.9.5 hull_moulded_form_design_parameter(DIS−4.2.44)
hull_moulded_form_design_parameterは船体の寸法や比率を含んでいるmoulded_form_characteristics_definitionタイプである。
(例)サンプルを図5.9-4に示す。
(拡大画面:45KB) |
 |
図5.9−4 ship hull dimensions
Hull_moulded_form_design_parameterを構成するデータは次のようなものである。
−aft_end_of_flat_of_side
−aft_end_of_parallel_midbody_at_design_draught
−block_coefficient
−front_end_of_flat_of_side
−front_end_of_parallel_midbody_at_design_draught
−gunwale_radius
−hull_breadth
−hull_depth
−hull_design_draught
−hull_length_pp
−hull_length_waterline
−length_of_flat_of_side
−length_of_parallel_midbody_at_design_draught
−length_to_beam_ratio
−max_frame_section_area_location
−max_wetted_frame_section_area
−midship_tumble_data
−prismatic_coefficient
−waterline_angle_of_entrance_at_bow
−waterline_angle_of_entrance_at_stern
−waterplane_coefficient
5.9.5.1 aft_end_of_flat_of_side(DIS−4.2.44.1)
aft_end_of_flat_of_sideは船尾垂線(AP)から側面がフラットな後端(外板が垂直な形状)までの縦方向の距離について記述している。
5.9.5.2 aft_end_of_parallel_midbody_at_design_draught(DIS−4.2.44.2)
aft_end_of_parallel_midbody_at_design_draughtは船尾垂線(AP)から一定型状をした断面をもつ船体中央部の後部までの縦方向の長さについて記述している。
5.9.5.3 block_coefficient(DIS−4.2.44.3)
block_coefficientは型排水量とブロック(長さはlength_between_perpendicularsと等しく、幅は最大幅のmoulded_breadthと等しく、深さはdesign_draughtに等しい)の容積の比について記述している。
5.9.5.4 front_end_of_flat_of_side(DIS−4.2.44.4)
front_end_of_flat_of_sideは船尾垂線(AP)から側面がフラットな前端(外板が垂直な形状)までの縦方向の距離について記述している。
5.9.5.5 front_end_of_parallel_midbody_at_design_draught(DIS−4.2.44.5)
front_end_of_parallel_midbody_at_design_draughtは船尾垂線(AP)から一定形状をした断面をした船体中央部の前端までの縦方向の長さについて記述している。
5.9.5.6 gunwale_radius(DIS−4.2.44.6)
gunwale_radiusは船側とアッパーデッキの交わる孤の半径について記述しており、船体中央横断面で計測できる。Gunwale_radiusはhull_moulded_form_design_parameterのために個別に記述される必要はない。
5.9.5.7 hull_breadth(DIS−4.2.44.7)
hull_breadthはdesign_draught状態での個々のship_hull船体中央部の最大幅について記述している。Hull_breadthはhull_moulded_form_design_parameterのために個別に記述される必要はない。
(注) |
hull_breadthは通常の型状をした(hull_breadthがprincipal_characteristicsにあるmoulded_breadthと同一の場合)個々のhull_moulded_form_design_parameterのために記述される必要はない。このパラメータは特定の船(例えば船体や船幅の異なるような双胴船など)でのみ使用される。 |
5.9.5.8 hull_depth(DIS−4.2.44.8)
hull_depthはそれぞれ個別のship_hullでベースラインの上からデッキが船側と交差するアッパーデッキまでの垂直距離について記述している。Hull_depthはhull_moulded_form_design_parameterのために個別に記述される必要はない。
(注) |
hull_depthは通常の型状をした(hull_depthがprincipal_characteristicsにあるmoulded_depthと同一の場合)個々のhull_moulded_form_design_parameterのために記述される必要はない。このパラメータは特定の船(例えばship_hullやhull_depthの異なるような双胴船など)でのみ使用される。 |
5.9.5.9 hull_design_draught(DIS−4.2.44.9)
hull_design_draughtは個別のship_hullが操船のためにデザインされている喫水について記述している。Hull_design_draughtは個別のhull_moulded_form_design_parameterのために記述される必要はない。
(注) |
hull_design_draughtは通常の型状をした(hull_design_draughtがprincipal_characteristicsにあるdesign_draughtと同一の場合)個々のhull_moulded_form_design_parameterのために記述される必要はない。このパラメータは特定の船(例えばship_hullやhull_design_draughtの異なるような双胴船など)でのみ使用される。 |
5.9.5.10 hull_length_pp(DIS−4.2.44.10)
hull_length_ppは個々のship_hullで船尾垂線(AP)から船首垂線(FP)までの正確な長さについて記述されている。Hull_length_ppは個別のhull_moulded_form_design_parameterのために記述される必要はない。
(注) |
hull_length_ppは通常の型状をした(hull_length_ppがprincipal_character_isticsにあるlength_between_perpendicularsと同一の場合)個々のhull_moulded_form_design_parameterのために記述される必要はない。このパラメータは特定の船(例えばship_hullやhull_length_ppの異なるような双胴船など)でのみ使用される。 |
5.9.5.11 hull_length_waterline(DIS−4.2.44.11)
deseign_draughtの喫水状態で船の縦軸方向に船の全長を計測する。Hull_length_waterlineは個別のhull_moulded_form_design_parameterのために記述される必要はない。
5.9.5.12 length_of_flat_of_side(DIS−4.2.44.12)
length_of_flat_of_sideは船体が垂直な形状をした船側のフラットな長さについて記述している。
5.9.5.13 length_of_parallel_midbody_at_design_draught(DIS−4.2.44.13)
length_of_parallel_midbody_at_design_draughtは一定型状をした断面をもつ船体中央部の長さについて記述している。
5.9.5.14 length_to_beam_ratio(DIS−4.2.44.14)
デザインドラフト状態での船幅に対する船長の比率。
5.9.5.15 max_frame_section_area_location(DIS−4.2.44.15)
max_frame_section_area_locationは船尾垂線(AP)からデザインドラフトの状態で最も沈下しているフレーム断面の縦方向の距離を記述している。max_frame_section_area_locationは個別のhull_moulded_form_design_parameterのために記述される必要はない。
(注) |
大抵の船の船体平行部(max_frame_section_area_location)は1pp/2の船体中央部である。 |
5.9.5.16 max_wetted_frame_section_area(DIS−4.2.44.16)
max_wetted_frame_section_areaはデザインドラフト状態でフレーム断面の最も沈下した面積について記述している。
(注) |
通常の形状をした船体の場合、これは船体中央部のフレーム断面である。特別な形状例えば、帆船のmax_wetted_frame_section_areaは船尾から船長の1/3に位置している断面である。 |
5.9.5.17 midship_tumble_data(DIS−4.2.44.17)
midship_tumble_dataは船体注横断面定義のために使われる特別な設計パラメータを記述している。midship_tumble_dataは個々のhull_moulded_form_design_parameterのために記述される必要はない。
5.9.5.18 prismatic_coefficient(DIS−4.2.44.18)
prismatic_coefficientは型排水量とクロスセクションエリアと等しい船体中央断面積の交差断面と垂線間の長さが等しいプリズムが持つ容積との比率を記述する。
5.9.5.19 waterline_angle_of_entrance_at_bow(DIS−4.2.44.19)
waterline_angle_of_entrance_at_bowはデザインドラフト状態の船首において、船体に水平に投射した接線とx軸の間の角度について記述している。waterline_angle_of_entrance_at_bowは個々のhull_moulded_form_design_parameterのために記述される必要はない。
5.9.5.20 waterline_angle_of_entrance_at_stern(DIS−4.2.44.20)
waterline_angle_of_entrance_at_sternはデザインドラフト状態の船尾で船体に水平に投射した接線とx軸の間の角度について記述している。waterline_angle_of_entrance_at_sternは個々のhull_moulded_form_design_parameterのために記述される必要はない。
5.9.5.21 waterplane_coefficient(DIS−4.2.44.21)
船のデザインドラフト状態でのウォーターラインの面積と、デザインドラフト状態での型幅と等しい幅と垂線間の長さに等しい長さを持つ長方形の面積との比率。
(注) |
デザインドラフト、垂線間の長さそして型幅はprinciple_characteristicsのための属性と同一である。 |
|