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 (9)Change_request(4.2.25) 
 本アプリケーションオブジェクトは、Change_definition(4.2.21)のタイプであり、Changeの一番始めの段階を定義する。どこに変更が必要か可能な変更方法を規定する。以下の属性を持つ。 
−addressee 
−initiator 
−problem 
−solution_alternatives 
−solution_description 
 addresseeは、要求が提出された人物または組織を記述する。addresseeは特別なChange_requestに対しては示される必要は無い。initiatorは、要求を発案した人物または組織を記述する。Problemは、要求の原因となった問題を記述する。 
 solution_alternativesは、その問題を解決するために提案された他の解決法を記述する。解法は改訂対象への影響の観点から記述する。solution_descriptionは、問題解決のための1つ以上の解法を記述する。もしsolution_alternativesが設定されていない場合や、solution_alternativesによって情報が増えてきたときに、この記述をすればよい。 
 solution_descriptionは、特別なChange_requestに対しては示される必要は無い。 
  
(10)Check(4.2.26) 
 本アプリケーションオブジェクトは、Event(4.2.91)のタイプであり、Change_planやChange_realizationの組織内での予定または終了した承認の詳細を記述する。 
  
(11)Definable_object(4.2.79) 
 Definable_objectは、定義を伴うあらゆる種類のbusiness objectであり、Definitionによって参照される。各Definable_objectは、Item(4.2.109)、Item_relationship(4.2.110)、Item_structure(4.2.111)の何れかである。以下の属性を持つ。 
−id 
 Idには、Definable_objectのグローバルユニークな識別名称を記入する。 
  
(12)Definition(4.2.80) 
 Definitionは、Versionable_object(4.2.179)の下位型であり、それは、Definable_object定義の全ての下位型の基本となるものである。各々のDefinitionは次の何れかとなる。 
:Cargo_bay_definition(4.2.14),Change_definition(4.2.21),Design_definition(4.2.82),Design_requirement(4.2.103),Functional_definition(4.2.99),General_characteristics_definition(4.2.103),Lightship_definition(4.2.113),Loading_condition_definition(4.2.117),Local_co_ordinate_system(4.2.121),Spacing_table(4.2.155),Tonnage_definition(4.2.164) 
注)Definitions次ぎの建造概念を支える。 
:design,function,manufacturing,general Ship characteristics,design requirements,and parametric and library descriptions of objects. 
 Definitionに関連するデータには以下のものがある。 
−defined_for; 
−id; 
−local_units. 
 defined_forはDefinitionで定義されているDefinable_objectsを指す。 
 IdにはDefinitionに唯一のglobal unique identifierを表記する。 
 local_unitsにはShipのグローバル単位として定義されたものと異なるものを使用する場合に明記する。各々のLccal_unitsは、Derived_unit(4.2.81)若しくはNamed_unit(4.2.127)のどちらかとなり得る。Local_unitsは、値を持たなくても良く、また一つ若しくはそれ以上の重複しない値を持っても良い。 
  
(13)Envisaged_version_creation(4.2.90) 
 本アプリケーションオブジェクトは、新しいVersionable_objectへ導くEventであるVersionable_object_change_event(4.2.180)のタイプである。予定されている出来事であり実際にはまだ行っていない出来事を記述する。Eventの対象であるDefinition、Item_structure、Item_relationshipはまだ存在せず、記述的であり形式的でないプロパティにかんして記述されている。本アプリケーションオブジェクトは次の属性データと関連付けを行う。 
−base 
−category 
 baseは、予定された新しい改訂が導かれるVersionable_objectを特定する。Categoryは、予定されたVersionable_objectの分類を記述する。 
  
(14)Event(4.2.91) 
 本アプリケーションオブジェクトは、明確な時間に、明確な人物や組織が、明確な理由を持って行った出来事を記述する。各出来事は、Approval_event(4.2.4)、Check(4.2.26)もしくは、Versionable_object_change_event(4.2.180)のどれか一つである。本アプリケーションオブジェクトは次の属性データと関連付けを行う。 
−caused_by 
−caused_when 
−description 
 caused_byは、出来事を起こした人物または組織を記述する。caused_whenは、出来事の起こった日付及び時間を記述する。Descriptionは、出来事の起こった理由の記述である。 
  
(15)Item(4.2.109) 
 ItemはDefinable_object(4.2.79)のタイプで、独立した識別可能な事項であり、一つ以上の設計又は建造活動に於いて使用される。Itemは物理的又は精神的な活動によって作成されたり一つ以上の他のItemから生じる事項であるが、必ずしも物理的実体を表わすわけではなく、活動やタスクのような論理的概念を表わすこともある。Itemは他のItemと関連性があったり、あるItem_structureの構成要素であったりする。各Itemは、Change(4.2.20)、Ship(4.2.141)、Space(4.2.145)、Space_product_structure(4.2.151)の何れかとなる。Itemと関連付けられるデータには以下のものがある。 
−description 
−documentation 
−name 
−ship_context 
 descriptionはオプション記述であり、自身のための記述を規定する。documentationは、自身に関するの書類を規定する。nameは、人が読んでそれ自身の内容が察しのつく名前を規定する。ship_contextはオプション記述であり、Shipへ適用される事に関する自信のコンテキストを記述する。 
  
(16)Item_relationship(4.2.110) 
 Item_relationshipはDefinable_object(4.2.79)及びVersionable_object(4.2.179)のタイプであり、二つのItemの関連付けを規定する。関連するItemは、共通の機能若しくは活動を持ち合わせており、またはお互いに依存しあっている場合がある。Item_relationshipと関連付けられるデータには以下のものがある。 
−external_item_1 
−external_item_2 
−item_1 
−item_2 
 extrnal_item_1は、オプション記述で、それがItemのインスタンスを外部参照している場合に関連するitemを記述する。extrnal_item_1も、オプション記述で、それがItemのインスタンスを外部参照している場合に関連するitemを記述する。item_1も、オプション記述で、同じインスタンスモデル内にある場合に関連するitemを示す。item_2も、オプション記述で、同じインスタンスモデル内にある場合に関連するitemを示す。 
  
(17)Item_structure(4.2.111) 
 Item_structureはdefinable_object(4.2.79)とversionable_object(4.2.179)の下位型であって、多分、Item_relationshipsによって関連付けられるitemの集合である。各Item_structureは、Space_product_struture(4.2.151〉である。Item_structureは、構成要素数や連結性又は周期性に関する制限を持たない。Item_structureと関連付けられるデータには以下のものがある。 
−external_items 
−external_relationship 
−items 
−relationships 
 External_itemsは、それ自信に属する個々にやり取りするファイル以外の物を規定する。External_relathoshipは、それ自身に属する個々にやり取りするファイル以外の物との関係を規定する。itemsは、それ自身に属する個々にやり取りするファイルに限った物を規定する。relationshipsは、それ自身とそれ自身に属する個々にやり取りするファイルに限った物との関係を規定する。 
  
 本アプリケーションオブジェクトは、関係のあるオブジェクトとその構成の定義、連結している部品間のリンクを提供するVersionable_object(4.2.179)のタイプである。これは,自動的には生成されず、必要時に明示的に作成しなければいけない。各RevisionはRevision_with_context(4.2.140)となる場合がある。 
例−関係のあるオブジェクトは板定義された部材を持つ船体横断面が挙げられる。同じバージョンで定義される板の定義しか持っていない。 
 本アプリケーションオブジェクトは次の属性データと関連付けを行う。 
−description 
−members 
−name 
 descriptionは、改訂する原因を記述する。membersは、Revision内のVersional_objectを記述する。nameは、特定のRevisionを定義するためのラベルを記述する。 
  
(19)Revision_with_context(4.2.140) 
 本アプリケーションオブジェクトは、関係のあるオブジェクトとその構成の定義、背景、連結している部品間のリンクを提供するRevision(4.2.139)のタイプである。 
 各Revision_with_contextは、Space_product_structure_revision(4.2.152)となる場合がある。本アプリケーションオブジェクトは次の属性データと関連付けを行う。 
−context_of_revision 
 context_of_revisionは、高次の関連オブジェクトヘのリンクを記述する。 
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