これまで、「海」および「水」の掲載内容を分類・整理したが、掲載数からは、教科書全体に対しての「海」の掲載割合を捉えることができないため、掲載数をページ数に置き換えることにした。

表11は教科別にみた「海」および「水」に関するページ数を示したものである。これより、本研究で扱った「教科書ページ総数」は7384ページ、そのうち「海」に関するページ数は617ページ（8％）となった。表12は掲載内容の一部を例として示したものである。なお、すべての記録を縮小して付録に示す。

　小学校・中学校別にみても、小学校では「教科書ページ総数」が3558ページ、そのうち「海に関するページ数」は270ページ（8％）、中学校では「教科書ページ総数」が3826ページ、そのうち「海に関するページ数」は347ページ（9％）となり、「教科書ページ総数」に対する「海に関するページ数」が小・中学校ともにほぼ同等の割合となった。

　また、教科別にみると、小・中学校ともに、掲載数の結果と同様に『社会』が小学校12％、中学校14％と最も高く、ページ数からみても、義務教育における海洋教育は、主に『社会』で実施されているといえる。

　なお、表中のページ数の単位は「ページ」である。「％」は、教科書ページ総数に対する「海」に関するページ数の割合を示したものである。また分野名の「地理」「歴史」「公民」はそれぞれ、「地理的分野」「歴史的分野」「公民的分野」の略称であり、「理科1」「理科2」も同様に、「理科1分野」「理科2分野」の略称である。