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2002年12月号 さぁ、言おう
さわやか福祉財団
表紙絵から
●ゴイサギ●
 
『さぁ、言おう』投稿募集
あなたの意見を社会へ生かそう
 『さぁ、言おう』は皆様の声を社会につなげる問題提起型情報誌です
ぜひ皆様の声をお寄せください
 『さぁ、言おう』では、取り上げたテーマに対する読者の皆様からのご意見・ご感想、あるいは普段気になるテーマに基づいた体験記や提言などを随時募集しています。
常設テーマ
地域の助け合い活動について
 ふれあいボランティアやNPOの活動から得たとっておきのエピソード、あるいは活動上の問題・疑問など。
生き方について
 年齢に関係なく前向きに意欲的な人生を過ごしている方、波乱万丈の人生の中でも負けずに新たな道を進もうとしている人など、皆様の身近にいる素敵な方々をご紹介ください。
制度・施設について
 この制度・施設ここがいい、ここを直してほしいなど、体験談や具体的なアイデアなど。
その他自由随筆など
投稿の方法
●字数や回数制限はありません。ただし、掲載にあたっては誌面の都合上、編集要約する場合がありますので予めご了承ください。
●一般投稿は形式は問いません。本誌添付の投稿ハガキなどもご自由にご利用ください(ただし原稿はお返しできません)。
●投稿は、事情が許す限り本名でお願いします。
 ただし掲載時には匿名、あるいはペンネームの使用も可能ですので、その旨お書き添えください。
●投稿時には、お名前のほかにご住所、連絡先お電話番号をご記入ください(内容により質問させていただく場合があります)。性別、年齢もよろしければお書き添えいただければ、大変参考になります。
送付先
〒105−0011
東京都港区芝公園2−6−8
日本女子会館4階
財団法人さわやか福祉財団
『さぁ、言おう』編集部宛
FAX 03(5470)7755
E-mail
pr@sawayakazaidan.or.jp
 
挑戦―幸福(しあわせ)づくり
堀田 力
さわやか福祉財団理事長
国民の活力を引き出すための3つの提案
先日、小泉内閣メールマガジン(編集人は安倍官房副長官)から、「特別寄稿」欄に提言してほしい旨の依頼をいただき、ここにご紹介する通りの提案をした。
メルマガの登録者数はおよそ200万人と聞くが、その根底にあるのは、何とか日本をいい国にしたい、してほしいという切なる願望であろう。皆様のご支援をいただきながら、引き続き提案の実現に努力していきたい。
 
 日本の国民を元気にするために、小泉総理から官僚に指示してほしい提案が、3つあります。
 1つは、「スタイペンド(謝礼金)」の採用です。
 スタイペンドは、ボランティア活動をした者に支払う謝礼金です。労働の対価ではないので最低賃金以下の額にします。
 アメリカでは、子育て支援や教育、環境保護その他の地域サービスに広く支払われています(たとえば1999年国内ボランティアサービス法など)。
 この制度は、学生や高齢者の社会貢献意欲を刺激するだけでなく、失業者にいきがいと最低限度の生活保障を与えます。政府の「530万人サービス雇用創出計画」を補完する働きをするのです。
 労働担当官僚は、労働でない活動にお金を払う仕組みを認めるのに、ためらいがあります。だから、総理から強く御指示頂きたいのです。
 2つは、「地域通貨」の環境整備です。
 地域通貨は、御承知の通り、冷戦終結後、世界の先進諸国で自然発生的に広がっており、日本でも、各地に600ほど生まれています。
 その原因は、地域通貨が、
(1)地域住民の助け合いを引き出し、あたたかく、住みよい社会を創り出すこと
(2)地域の産業や商店の保護・振興に役立つこと
にあります。
 ただ、地域通貨が(2)の機能を果たすためには、地域通貨で地域の産品を売った人がこれを円と交換できることにする必要があります。この可能性、限度などにつき、通貨発行権を独占する国(財務省)との話し合いが必要です。財政支出なしに地域を活性化する「地域通貨」について、御検討頂ければ幸甚です。
 3つは、NPO支援税制の拡大です。経済財政諮問会議は提言してくれていますが、財政・経済担当官僚の腰が重い。しかし、日本の活性化の切り札は、住民参加です。支援税制拡大の御指示を期待しております。
(2002年10月24日付小泉内閣メールマガジン第67号「特別寄稿」)







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