実施概要
題名 |
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企画展「船外機 その発達の歴史」 |
開催期間 |
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平成14年11月23日(土)〜12月8日(日) |
開催場所 |
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船の科学館 本館3階/マリタイムサルーン |
主催 |
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船の科学館 |
協力 |
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交通博物館 |
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社団法人 全国モーターボート競走会連合会 |
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社団法人 日本舟艇工業会 |
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財団法人 マリンスポーツ財団 |
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京品ボート 株式会社 |
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小型船舶関連事業協議会 |
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三信工業 株式会社 |
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スズキ 株式会社 |
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トーハツ 株式会社 |
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本田技研工業 株式会社 |
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株式会社 日本レジャーチャンネル |
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株式会社 舵社 |
目的 |
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船舶の推進装置として、船外機らしきものがこの世に生まれてから約100年が経ちました。この間、船外機はその性能を向上させいまや、小型船舶にとって最も身近な推進装置となっています。 本企画展では、船の科学館が収蔵するオールドタイプの船外機を中心に、船外機の発達の歴史を、その誕生から、現在、未来について展示紹介するとともに、現在直面している環境問題への取り組みについて紹介することを目的として開催しました。 |
展示内容 |
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1. 舶用機関の紹介 |
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舶用機関の種類と特徴についてパネルで展示紹介しました。 |
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・外燃機関
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・内燃機関
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・船外機の特徴
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2. 船外機の誕生と発達 |
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船外機の誕生について、海外と日本の事例をもとに紹介するとともに、船の科学館が収蔵するオールドタイプの船外機を中心に昭和初期の船外機発達の歴史を展示紹介しました。 |
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・日本初の船外機「アマギ」(交通博物館所蔵)実物展示
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・館蔵船外機実物展示
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「トーハツ OB」 |
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「トーハツ OB2B」 |
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「富士産業 TA−ROW」 |
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「中西鉄工製船外機」 |
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「大同商会 旭(流星号)」 |
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「大同商会 NEPTUNE」 |
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「ELTO Light Twin」 |
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3. 船外機とボートレース |
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国内外で開催されている各種モーターボートレースについて各種資料や映像をもとに展示紹介しました。 |
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・各種ボートレースの映像紹介
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「あの日のユウヤケ」 |
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「第一回ダービー」 |
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「スピードへの挑戦」 |
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「MARIS WORLD No.11 熱海オーシャンカップ」 |
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「MARIS WORLD No.22」 |
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「館蔵船外機レストア後の始動レポート」 |
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・レース艇実物展示 |
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4. 船外機の今後と環境問題 |
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船外機の開発にとって、排気ガスに含まれる有害物質の排出など、環境汚染への対策は避けて通れない問題となっています。このコーナーでは、わが国が取り組んでいる船外機の対環境面に対する規制等を展示紹介しました。 |
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・2ストロークエンジンと4ストロークエンジンの相違
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・環境問題への取り組み
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入場者数:8,928名
船を動かすしくみ
船を動かすには、船に備えてある道具(推進器具)を、ある種の動力(人力、風力、機械力)によって動かし、ある量の水を一方の方向に押しやることが必要です。そして、その反動によって船体を反対の方向に推し進めることができます。
人類が、最初に用いた推進力は人力で、手のひらを使って水をかくことによって船を動かしたと考えられます。その後、人力の推進器具として、さお、かい、オール、櫓などが使われるようになりました。
人類はやがて船を進める最も効果的な方法として、風の力を利用した「帆」を考えだし、紀元前3000年ころのエジプトでは、すでに帆をはった船がナイル川で用いられるようになりました。
その後、風の力を用いる時代が長く続きましたが、1770年代の産業革命によってもたらされた蒸気機関の登場によって、船の推進力に機械力が用いられるようになりました。
当初あまり効率のよくない往復動蒸気機関でしたが1855年には蒸気タービンが、1893年にはディーゼル内燃機関が発明され、しだいに効率もよくなり、帆船とは違って風に影響されることなく航行できる利点もあって、19世紀末ごろから、船の推進力の中心は機械力に急速に移っていきました。
“グレート・イースタン”1858年 (外輪、スクリュー、帆の3つの推進力を持つ19世紀最大の船)
エジプトで発見された紀元前2000年頃の帆船の木製像 (大英博物館蔵)
舶用主機関の種類
船を動かすための主機関の種類は、外燃機関と内燃機関に大きく分けることができます。
〜外燃機関〜
外燃機関は、ボイラなどのように燃料を燃やし、そこで生まれる高圧の蒸気によって、間接的に往復動蒸気機関や蒸気タービンを運転して推進器を動かす力を作ります。
〜内燃機関〜
内燃機関では、シリンダーまたは機関内部に直接、燃料と空気を入れて燃焼させることによって推進器を動かす力を作ります。
舶用主機関の種類
外燃機関 |
蒸気サイクル機関 |
蒸気機関 |
蒸気タービン (原子力機関) |
内燃機関 |
自己点火式機関 |
ディーゼル機関 |
焼玉点火式機関 |
焼玉機関 |
電気火花式機関 |
ガソリン機関 |
気体サイクル機関 |
ガスタービン ジェットエンジン |
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*この企画展で紹介します「船外機」は、全てガソリン機関の船外機です。
ガソリン機関
ガソリン機関は、燃料として最も揮発性の高いガソリンと空気を混ぜ合わせた混合気をシリンダー内に入れ、これを圧縮し電気火花によって点火、爆発させることによって推進器を動かす力を作ります。この機関は、自動車用エンジンとして有名ですが、その他、小型航空機やモーターボートなどで使われています。
船外機とは
船外機とは、文字通りエンジンを船外に設置するタイプのもので、プロペラとエンジンが一体化しており、エンジンの向きを変えることによってボートの進行方向を変えます。エンジンの取り付け、取り外しが簡単でメンテナンスもしやすく、故障も少ないことから小型ボートで広く使われています。
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パワーユニット:パワー部の本体、マグネット、キャブレター、燃料タンクから成り立っています。
ローワユニット:ボートヘの取り付け部のブラケット、排気を集めるキャリアボディー、ギアケースの3つの部分で構成されています。
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