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企画展 20世紀の産業遺産「初代南極観測船“宗谷”」
期間:平成15年3月29日(土)〜4月20日(日)
会場:船の科学館 本館3階/マリタイムサルーン
パネル展示:国土交通省 本庁1階/ロビー
入場者数:3,534名(平成15年3月31日現在)
開催趣旨
 初代南極観測船として活躍した“宗谷”は、昭和54年(1979)5月に船の科学館で一般公開が始まり、早くも四半世紀の歳月が流れました。昭和13年(1938)の進水式から数えれば65年の月日が流れたことになります。
 旧ソ連向けの耐氷型貨物船“ボロチャエベツ”と命名されて進水し“地領丸”の名で竣工、その後、日本海軍に所属する特務艦になって初めて“宗谷”の名前がつきます。
 戦後は、引揚げ船、灯台補給船の仕事を経て、南極観測船に大改造されることになり、昭和31年(1956)「未知の大陸」南極に初めて挑みます。
 以降、6回の南極観測は数々のエピソードを生み出し、その活躍ぶりは多くの人々に生きる勇気と希望を与えたといっても過言ではないでしょう。
 昭和時代を懸命に生きた日本の歴史そのものと言えるこの“宗谷”が、誕生から60余年を経てSOSを発しています。
 この企画展は、“宗谷”をご理解いただくとともに、皆様に「“宗谷”のSOS」のメッセージを受けとっていただき、“宗谷”を100歳まで保存・展示することを目的に、募金活動を含めて各種保存活動のご支援とご協力をお願いするために開催いたしました。
 
内容
●写真で綴る“宗谷”誕生の秘密
 初めて公開される“宗谷”の建造を記録した「川南工業 壱号アルバム」より誕生の秘密に迫りました。
●“宗谷”ミラクルヒストリー
 耐氷型貨物船、特務艦、引揚げ船、灯台補給船、南極観測船、巡視船と数奇な運命に彩られた“宗谷”のミラクルヒストリーを紹介しました。
●“南極”と宗谷
 南極観測船時代の“宗谷”について、写真パネルや記録映画で紹介しました。
●“宗谷”SOS!
 今、“宗谷”がSOSを発信しています!
 “宗谷”を救うための、皆さまへのメッセージをパネル紹介しました。
 
 
 
 
 
国土交通省(本庁/1階ロビー)に展示された“宗谷”解説パネル







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