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3)空気始動
 空気始動は主に中大形ディーゼルエンジンに採用されており、空気槽に蓄えられた圧縮空気を使用してエンジンを始動させるもので、圧縮空気を、ピストンの上部に送り、その膨張力によってピストンを勢いよく押し下げてクランク軸を廻し始動させる方式と、電気始動用のスターティングモータの代わりにエアモータを使用して始動させる方式とがある。
(1)空気始動(圧縮空気でピストンを押し下げる方式)
 空気槽(エアタンク)、分配弁、始動弁で構成されているものと、別に操縦弁と塞止弁を追加したものとがある。
 始動空気の流れは、下記の2種類に大別される。2・232図にその一例を示す。
 
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(注)太い線は主空気の流れを示す。
2・232図 空気始動装置の構成と圧縮空気の流れ
 
 なお、操縦弁及び塞止弁が設けられて無い機関は、エアタンクからの空気が、直接※印部に入るためエアタンクの始動ハンドルを開ければ即エンジンは始動する。従って始動後は急ぎタンクの始動ハンドルを閉めねばならない。
 
 
(2)空気始動(エアスタータによる方式)
 エアスタータによる始動方式は、電気始動方式のスターティングモータの代わりにエアモータを使用した方式で2・233図に示すような部品で構成されており、エアタンクの圧縮空気は、減圧弁により0.6〜0.9MPa(6〜9kgf/cm2)程度に減圧され、フィルタで濾過された後、オイラを通過する。
 オイラは自動的に潤滑油を噴霧状にして圧縮空気に混合させる。この圧縮空気がスタータの給気口より入ってスタータを駆動し、消音器を経て放出される。
 
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2・233図 始動装置と空気の流れ







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