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1級舶用機関整備士更新講習会指導書

 事業名 舶用機関整備士の資格検定事業
 団体名 日本舶用機関整備協会 注目度注目度5


2)アカサカDM41AK−3600PS型機関
株式会社 赤阪鐵工所
 
1. はじめに
 低速機関の耐久性、即ち信頼性は中速機関に比べて、遙かに優れている点は衆目の一致するところです。特に漁船では沖合での過酷な操業条件から、機関への信頼性は最も重要な選定基準となります。一方、船舶に搭載される機関としては、軽量かつコンパクトが常に求められています。この度、低速機関の高い信頼性を確保しつつ中速機関に対抗できる軽量・コンパクトさを兼ね備えたDM41AK形機関を開発し、巻網漁船用主機関として採用されましたのでここに紹介させて頂きます。
 
写真−1 DM41AKの外観
 
図−1 DM41AKと従来形同出力機関との比較
 
2. 機関主要目
 
機関形式 DM41AK
連続最大出力 3600 PS
回転速度 350 rpm
シリンダ数 6
シリンダ内径 410 mm
行程 640 mm
平均ピストン速度 7.47 m/s
シリンダ内最大圧力 130 kgf/cm2
正味平均有効圧力 18.26 kgf/cm2
燃料消費率 137 g/PS・h
機関重量 43.5 ton
 
3. 信頼性の確保
 主要部品はFEM解析や試験計測により応力・温度等の妥当性を確認しています。以下にその一部を紹介します。
1)シリンダライナ
 熱負荷、潤滑油消費量の適正化に対処するため、FEMによる熱伝導及び熱応力解析を行い、最適化を図っています。検証の結果、燃焼室温度は適正なレベルであることを確認しました。また熱応力については十分低いレベルであり熱的強度に十分な余裕を確保しています。
2)ピストン
 慣性力を軽減した軽量形ピストンを採用しています。試験用ピストンを用いて油圧による静荷重試験を行い、各部応力レベルは低く機械的強度に十分な余裕を確保していることを確認しました。
 
(拡大画面:52KB)
図−2 シリンダライナ熱伝導解析結果
 
4. 機関の構造と特徴
 
(拡大画面:62KB)
 
(拡大画面:50KB)
図−4 DM41AK性能曲線
 
5. 機関性能
 高効率過給機を採用して給気圧力を高めに設定し、排気温度を低く抑えました。また、爆発度は従来機種より大幅に低減させ、急激な燃焼の抑制と燃焼温度の適正化を図っています。
 
6. おわりに
 巻網漁船用主機関として採用された初号機は既に出荷を済ませ、8月に海上運転を予定しています。
 多様化するお客様のニーズに応えるため柔軟な対応が出来るように日々研鑽を重ねております。長年にわたる経験と最新技術の融合した本機関は皆様にご満足頂けるものと確信しております。







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更新日: 2019年11月16日

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