第5章 観光・交流を活用した地域活性化の検討
1 椎葉村の観光・交流の現状
(1)観光入り込み動向
ア 村全体の観光客入り込み数
平成13年の本村における観光客数は212,687人で、前年より若干落ち込んでいるものの、平成4年に比べ約1.5倍に増加している。その内の201,287人(全体の94.6%)は日帰り客で、平成4年に比べて約1.6倍に増加しており、この9年間の観光客の増加は日帰り客によるものといえる。一方、宿泊客は県内客・県外客共に年々減少している。
日帰り客の内、県外からの入り込みは平成13年に118,825人で過去最高となり、全体の半数以上の約56%を占めている。一方、県内の日帰り客は平成11年をピークに減少傾向にある。
月別では、平家祭り(約40,000人)や夜神楽の開催される11月に集中しており、年間入り込み客の約半数を占めている。紅葉や新緑の季節も比較的多いが、夏季と冬季は極端に入り込みが少なくなっている。
図表5−1 観光客の推移(年別)
区分 |
日帰り客 |
宿泊客 |
合計 |
県内 |
県外 |
計 |
県内 |
県外 |
計 |
平成4年 |
64,836 |
60,764 |
125,600 |
9,014 |
10,386 |
19,400 |
145,000 |
5年 |
67,744 |
55,428 |
123,172 |
8,697 |
10,132 |
18,828 |
142,000 |
6年 |
61,900 |
66,655 |
128,555 |
8,200 |
9,845 |
18,045 |
146,600 |
7年 |
62,140 |
67,500 |
129,640 |
8,160 |
9,700 |
17,860 |
147,500 |
8年 |
78,960 |
89,021 |
167,981 |
8,830 |
9,899 |
18,729 |
186,710 |
9年 |
92,070 |
84,024 |
176,094 |
10,041 |
4,865 |
14,906 |
191,000 |
10年 |
99,852 |
86,152 |
186,004 |
5,693 |
10,291 |
15,984 |
201,988 |
11年 |
100,806 |
93,388 |
194,194 |
5,480 |
10,546 |
16,026 |
210,220 |
12年 |
89,407 |
113,355 |
202,762 |
5,061 |
7,989 |
13,050 |
215,812 |
13年 |
82,462 |
118,825 |
201,287 |
4,427 |
6,973 |
11,400 |
212,687 |
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図表5−2 主なイベント・祭りの予想観客数(平成14年度)
日程 |
イベント |
観客数(人) |
5月12日 |
扇山山開き |
400 |
5月25、26日 |
全日本ラリー選手権「ひえつき」 |
300 |
7月21日 |
小丸川源流まつり |
400 |
7月27日 |
椎葉夏まつり花火大会 |
1,500 |
8月4日 |
松尾夏まつり |
300 |
8月15、16日 |
尾向渓谷まつり |
600 |
8月17日 |
矢立高原まつり |
400 |
9月7、8日 |
ひえつき節日本大会 |
800 |
11月8〜10日 |
椎葉平家まつり |
40,000 |
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イ 主要施設への入り込み
民俗芸能博物館の入り込み客数は平成13年度で13,144人となっている。平成9年のオープン当初は年間約15,000人の入り込みがあり、ここ数年減少していたが、鶴富屋敷との連携による共通割引入場券が販売され、入り込み客数も増加しつつある。
図表5−3 主要施設の入り込みの現状
施設名 |
入り込み(人) |
鶴富屋敷 |
3,975(平成13年度) |
焼畑民俗資料館 |
129(平成13年度) |
民俗芸能博物館 |
13,144(平成13年度) |
矢立高原キャンプ場 |
354(平成13年度) |
ひえつきの里キャンプ場 |
614(平成13年度) |
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(注) |
鶴富屋敷の入り込み数は記帳者名簿による |
資料:椎葉村企画観光課 |
ウ 観光客の居住地(都道府県別)
鶴富屋敷、焼畑民俗資料館、地場産品開発株式会社(本村の特産品販売)における、平成13年の居住地別入り込み客数は、以下の通りである。
鶴富屋敷と地場産品開発株式会社においては9割近くが、焼畑民俗資料館においては6割以上が九州地域からの観光客となっている。
都道府県別では、各施設共約2〜3割が宮崎県内の観光客で最も多く、福岡や熊本からの観光客も比較的多い。専門性の高い民俗資料館については、関東地域から訪れる人の割合も多く、他の2施設とは異なった傾向がみられる。
図表5−4 観光客の居住地(平成13年)
(1)那須家住宅(鶴富屋敷)
(注) |
鶴富屋敷の入り込み数は記帳者名簿による |
資料:鶴富屋敷 |
(2)焼畑民俗資料館
(3)地場産品開発株式会社
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