電気自動車 |
走行中に排出ガスを出さず、騒音、振動が少ないなどの利点があるが、動力性能や航続距離の制約によって用途は限られる。 すでにスクーターから小型トラックに至るまで、公道で使用されており、高性能、低コストのバッテリーの開発に加え、充電スタンドやバッテリーのリサイクルシステムが確立されれば用途拡大も期待できる。 |
ハイブリッド 自動車 |
内燃機関、電気モーター、油圧モーターなど2つ以上の異なる動力源を組合せた自動車であり、シリーズハイブリッド(制動・減速時のエネルギーを発進・加速時の補助動力に利用)、パラレルハイブリッド(エンジンで充電し電気モーターで走行)、シリーズ・パラレル併用(発進・低速時には電気モーター、加速・高速時は電気モーターとエンジンを併用)に大別される。動力源の組合せによる燃費向上や排出ガス低減効果があり、その実用化が進んでいる。 |
CNG自動車 |
メタンが主成分の圧縮天然ガス(CNG)を燃料とするため、ディーゼル車のように黒煙を出さず、排出ガス中の窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)を低減できるが、燃料であるガスの搭載性が悪いため1回の充填で走れる距離が短いのが難点である。 現在、都市の路線バスや荷物集配車(ごみ収集車)などの商用車を中心に普及が進んでいる。 |
メタノール自動車 |
天然ガスなどから製造される液体のメタノールを燃料とする自動車であり、貯蔵性や可搬性に優れ、日本では小型トラックを中心に、NOxやPMが低減できるディーゼルタイプのものが開発されている。 |
LPC自動車 |
プロパンやブタンが主成分の液化LPGを自動車に搭載したもので、燃料価格が安いことから長年タクシーに使用されてきた。 近年は排出ガス中のNOx、PMなどを低減する目的で、ディーゼルエンジンの代替として小型トラックヘの適用が進んでおり、平成11年度のLPG自動車(運輸省・自検協による燃料別保有台数のうちディーゼル代替とみなした貨物車)の普及台数は10,955台である。 燃料供給スタンドの整備が不十分だが、他のクリーンエネルギー車より有利である。 |
燃料電池自動車 |
燃料電池(水素と酸素による水の生成反応で電気を取り出す装置)を搭載した自動車で、理論的に効率が高く、水素を燃料とした場合は水しか排出しない究極のクリーンエネルギー車となるため、各自動車メーカーが研究開発を行っている。また、燃料の搭載性やインフラの問題から、メタノールや天然ガス、ガソリンなどを燃料として、水素に変換する方法も研究されている。 |