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(2)利用状況
 平成12(2000)年の国勢調査によると、本市在住者の通勤・通学による乗合バスの利用者は3,570人、市外からの通勤・通学による乗合バスの利用者は969人、合計で4,539人となっている。(第1章図表1−17での常住地ベース及び従業地ベースのそれぞれ3と10の計)
 次に、路線バスの乗降人員の推移をみると、平成4(1992)年は3,814千人であったが、平成13(2001)年2,628千人で約31%減少し、乗車人員のうち定期利用者は平成4(1992)年が494千人であったが、平成13(2001)年は198千人となり、約60%と激減している。
 一方、定期外利用者は、平成4(1992)年は1,413千人であったが、平成13(2001)年は1,116千人となり約21%の減少にとどまっている。また、乗車人員のうち定期外利用者の占める割合は、平成4(1992)年は約74%であったが、平成13(2001)年は約85%となっており、バス交通が定期外利用者の交通手段としての役割が大きくなっている。
 
図表2−5 市内路線バスの年間利用状況
(単位:千人)
  乗降人員 乗車人員(*) 定期 定期外
平成4年 3,814 1,907 494 1,413
平成7年 3,216 1,608 241 1,367
平成10年 3,010 1,505 204 1,301
平成13年 2,628 1,314 198 1,116
資料: 西鉄日本鉄道(株)福岡自動車営業部
注: 降車人員は、乗車人員と同数であった。また、乗降人員は乗車人員と降車人員の合計
 
(3)筑紫野市における乗合バス事業の需給調整撤廃後の動向について
 平成14(2002)年2月に乗合バス事業の需給調整が撤廃されたが、平成14(2002)年4月に西鉄二日市〜宇美系統(西鉄_日市〜太宰府市役所前)が廃止され、また西鉄バス久留米〜飯塚線の1路線について廃止の要望が出され、地域バス対策協議会等を経て廃止されることに決定したが、他の路線については路線廃止、新規参入など大きな変化はみられていない。本市のバス路線の多くは、市の中夫部を走つている鉄道の行駅を起点にして、比較的狭く、人口密度の高い市街地を通っていることから採算が確保しやすい。そのため、需給調整撤廃後もバス事業者からの路線廃止の要望が少ないと考えられる。
 しかし、本市では次頁の3路線については路線維持のための負担を行っている。
 
○本道寺〜柚須原線 ・・・年間一定3,000千円の補助  
○上西山線 ・・・赤字補填  
    平成13年度1,267千円
    平成14年度5,000千円(予算上)
○永岡〜筑紫間の運行委託 ・・・621千円/年  







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