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3 環境と調和するまち
(1)現状と課題
 本町では、「まちをきれいにする条例」の制定によるごみの減量化やリサイクル対策の推進及び郵便局との間に締結した「不法投棄及び道路損傷などの情報提供に関する協定」や町内タクシー会社、電力会社に協力依頼して、ごみの不法投棄の監視に努めております。しかしながら、不法投棄が後をたたなく対応が追いつかない状況にあります。
 上下水道については、下水道網の整備充実に努め、県内でも最も整備が進んだ地域となっています。今後は、下水道処理人口の増大による環境の向上と上下水道経営の健全化に努める必要があります。
 生活環境に関しては、工場、飲食店、物販店、家庭などから臭気、振動、騒音、夜間の光など、様々な公害が発生することのないよう、地域ぐるみでの環境対策が求められています。
 
(2)施策の基本的考え方
 豊かな緑と清冽な水と美しい景観を活かしたまちづくり推進の環として、環境と調和したまちづくりに取り組みます。
 
(3)施策の体系
 
 
(4)施策の方向
ア ごみ処理・リサイクルの推進
(ア)ごみのないまちづくり
 緑と水と景観に恵まれた本町の特質を伸ばし活かしていくために、ごみのないまちづくりを推進します。当事業の推進にあたっては、各区をはじめ高齢者団体、学校、ボランティア団体などが連携し、定期的に「ごみ拾い」を実施するとともに、日常的な啓発に努めます。とくに、春から秋にかけての観光シーズンは来町者も多くごみの発生量が多くなりますから、重点的に広報活動に取り組む必要があります。
(イ)ごみの減量化・リサイクルの推進
 地球環境保全への配慮から、ごみがなるべく発生しない生活が求められております。本町でもごみの減量化や分別収集の徹底化により、リサイクルを推進し、ごみ処理の減量化にさらに取り組む必要があります。
 また、別荘利用者への広報活動により、別荘地でのごみ処理量を少なくしていきます。
 
イ 上下水道の整備
(ア)上下水道運営の効率化
 上下水道事業には初期投資に膨大な経費がかかり、また処理事業や施設の維持管理にも多大の経費が必要なため、事業を効率的に行うことにより、処理経費の低減を図り、健全な事業運営に努めます。
(イ)下水道普及率の向上
 本町の特定環境保全公共下水道事業、農業集落排水事業は、県内でも有数の進捗率です。今後は未処理区域の整備促進に努めるとともに、下水処理人口の増大へ向けた取組を重点的に推進します。
 
ウ 環境にやさしいまちづくり
(ア)地下水の水質保全
 八ヶ岳の清冽な水の保全のために、関係機関との連携のもとに、工場の操業や店舗営業の排水処理の適正な運用及び農業や畜産業による農薬、肥料、糞尿などの適正処理を促進します。
(イ)公害対策の推進
 工場の操業や道路交通により発生する臭気、騒音、振動及び食堂や物販などの事業や家庭から臭気、騒音、深夜光などの公害が発生しないための取組を推進します。
(ウ)し尿・汚泥処理の推進
 下水道処理や集落排水処理後に発生する汚泥、合併処理浄化槽より発生する汚泥、下水道などの処理を行っていない家庭から排出されるし尿などの処理を広域的な連携により推進します。
(エ)小型合併処理浄化槽設置助成
 住宅が散在している地域にあっては、し尿や家庭雑排水などの個別処理が速効性、経済性、効率性の観点から望ましいため、小型合併処理浄化槽設置助成により、合併処理浄化槽の普及を図ります。







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