(5)出張講座(高大連携)
(1)現在の担当態勢・担当部署
(2)連携や協働事業の目的、ねらい
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豊富な人的資源を活用し、高等学校教育の充実・発展と開かれた大学を目指して、積極的な教育活動を推進すること。 |
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生涯教育を展望して、高等学校・大学間の連携教育のあり方を模索しながら、先進的な教育研究の実践を推進すること。 |
(3)連携・協働事業の企画〜実施までの経緯(推進態勢、担当組織、企画から実現までの期間、発生した課題と対応)
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平成14(2002)年には、平成15(2003)年度の実施に向けて、「出張講座プログラム案内」を作成、配布した。 |
(4)連携・協働事業の具体的内容概略
ア. 事業内容
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明海大学出張講座一覧をもとに、高等学校の要請により実施する。 |
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講義等の時間や内容については、高等学校の実情を考慮して柔軟に検討し、具体案を作成する。 |
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新規講座の要請があった場合は、前向きに検討し高等学校の要望に応えられるよう最大限の努力をする。 |
イ. 事業対象
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高等学校の授業における講義及び教科外行事等での講話。 |
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高等学校の職員研修やPTA活動などの講話。 |
ウ. 事業費
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講師等の謝金等は無料。 |
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会場費等は、原則として高等学校の負担。 |
エ. 講座の分野
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地球環境、社会ビジョン、快適生活、福祉介護、IT革命、こころ、先端技術、コミュニケーション、国際関係、歴史文化、健康・スポーツ・その他。 |
(5)参加・利用層の特徴(学校サイド、地域サイド)
(6)事業の効果・評価、課題(学校サイド、地域サイド)
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高校生に向けて出前講座等を実施しているが、大学としては、小・中学校にまで出張講座の対象を拡大するのは非常に困難である。そのような点もふまえて、大学が本格的に生涯学習に関わるのは難しいとも考えられる。 |
(6)国際交流イベント
(1)現在の担当態勢・担当部署
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浦安市:市民経済部文化国際課 |
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民間団体:浦安市国際交流協会 |
(2)連携・協働事業の企画〜実施までの経緯(推進態勢、担当組織、企画から実現までの期間、発生した課題と対応)
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その時期その時期のニーズに応じて次第に連携がなされていった。 |
(3)連携・協働事業の具体的内容概略
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国際交流協会が主体となり、外国人留学生等の都合のよい時間に合わせて、日本語をマンツーマンで教えている。日本語の学習とともに、市民との交流のよい機会となっている |
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明海大学スピーチコンテストの開催にあたり、審査員の派遣、入賞者への賞状・カップ(浦安市長賞)、図書券の提供やホームステイの受入等の後援を市が行っている。 |
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市がNGO、NPO等国際協力団体を集めて国際交流・協力フェスティバルを行っている。 |
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浦安市の姉妹都市であるフロリダ(オーランド)は明海大学とも提携している。また、大学には独自の姉妹校もある。 |
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アジア圏との交流としては、ASEANのうち5ヶ国と交流がある。また、NGOの大部分はアジアに関わっている。 |
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姉妹都市は現在のところは1ヶ所であるが、市民の要望が高まれば増加する可能性もある。 |
(4)参加・利用層の特徴(学校サイド、地域サイド)
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国際交流協会をはじめ、多くの市民が主体的に国際交流に関わっている。 |
5. 大学等と自治体の持つ課題や特徴
(1)浦安市の課題や特徴
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浦安市では、地域のイベント等に積極的に関わろうとする人が多い。 |
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平均所得が他の地域と比べて高い。 |
(2)明海大学の課題や特徴
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建学の精神として、学際的、総合的見地から社会性・創造性・合理性を身につけ、洋の東西を問わず、広く国際未来社会で活躍し得る有意な人材の養成を目指すことを掲げており、明海大学設立当初から地域に開放的であった。 |
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在学中には学問のみではなく、社会へ送り出せるような学生の養成を目指しており、大学院についても、実学型大学院として、高度な職業人を養成していきたいと考えている。 |
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240〜250名程度の明海大学の学生が海外で学んでおり、全てに奨学金を出している。 |
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明海大学は、学生への人気も高く、留学生受入も進んでいる。不動産学部をはじめ、学部にも特色がある。 |
6. 日立市における大学等と地域との協働事業の検討に対するアドバイス、ご示唆
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慎重になりすぎないこと |
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連携・協働の事業について、市民のニーズがあるかどうかということがまず第一である。 |
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協定書を交わすことのメリットは、連携・協働の内容を具体化できること、連携・協働について個々人も行動をとりやすくなることである。また、連携・協働の全体像を大学内で認識することができ、市民にとっても、市と大学が協定書を交わしていると心強いという利点がある。 |
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