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3. 日立市と周辺高等教育機関の連携・協働の実態と今後の期待動向
 日立市周辺の高等教育機関は、以下のとおりである。
 
図表3−12 日立市周辺の高等教育機関
平成14年4月現在
  大学名 学部・学科 立地
国立 筑波大学 第一学群 つくば市
第二学群
第三学群
医学専門学群
体育専門学群
芸術専門学群
筑波大学医療技術短期大学部 衛生技術学科 つくば市
看護学科
図書館情報大学 図書館情報学部 つくば市
茨城大学 人文学部 水戸市
教育学部
理学部
農学部 稲敷郡阿見町
工学部 日立市
筑波技術短期大学 デザイン学科 つくば市
機械工学科
建築工学科
情報処理学科
電子情報学科
理学療法学科
鍼灸学科
公立 茨城県立医療大学 保健医療学部 稲敷郡阿見町
私立 茨城キリスト教大学 文学部 日立市
生活科学科  
茨城キリスト教大学短期大学部 英語科 日立市
教養学科  
つくば国際大学 産業社会学部 土浦市
つくば国際短期大学 人間生活学科 土浦市
日本語コミュニケーション学科
保育科
東京家政学院筑波女子大学 国際学部 つくば市
東京家政学院筑波女子大学短期大学部 情報処理科 つくば市
常磐大学 人間科学部 水戸市
国際学部
コミュニティ振興学部
常磐短期大学 教養学科 水戸市
経営情報学科
生活科学科  
幼児教育学科
流通経済大学 経済学部 龍ヶ崎市
社会学部
流通情報学部
法学部
茨城女子短大 文学科 那珂郡那珂町
保育科
水戸短期大学 経済情報学科 水戸市
国立高専 茨城県工業高等専門学校   ひたちなか市
筑波大学医療技術短期大学部、図書館情報大学は、平成14年10月をもって筑波大学と転換・統合
清真学園女子短期大学は、平成15年3月をもって、閉学する予定
他の大学の再編・統合については不明
 
 
図表3−13 茨城県内大学位置図
(拡大画面:129KB)
 
(2)自治体との連携に関するアンケート(大学回答)
 日立市周辺の各高等教育機関が、自治体とどのような連携を行い、行政に対してどのような期待を持っているかを把握するため、アンケート調査を実施した。
 
(1)調査対象
ア. 母集団
 茨城県県北地域及び常磐線沿線各高等教育機関。回答は連携担当部所。
 
  名称 立地
周辺高等教育機関 茨城女子短期大学 那珂郡
常磐大学、常盤短期大学 水戸市
茨城工業高等専門学校 ひたちなか市
茨城大学(人文、教育、理学部) 水戸市
茨城大学工学部 日立市
水戸短期大学 水戸市
筑波大学 つくば市
 
(2)調査方法
 郵送配布・郵送回収法。
 
(3)調査期間
 平成14(2002)年11月21日発送。12月6日締め切り。
 
(4)調査項目
 現在実施している(1)連携内容、(2)連携成果、(3)連携課題、(4)日立市に関する研究及び(5)今後日立市と行っていきたい連携分野、(6)日立市と行っていきたい連携形態の6点について調査を行った。
 
(5)調査結果
 周辺高等教育機関については、茨城工業高等専門学校、水戸短期大学、茨城女子短期大学、筑波大学、茨城大学から回答があった。
 
ア. 連携内容
 「審議会等への教授等の参加」が最も多く、続いて「自治体の職員研修への講師依頼」「地域の政策課題に対する調査・研究」の順であった。「地域住民の優先入学制度、入学金・授業料減免制度」「自治体職員を大学等高等教育機関の授業に講師として派遣」「自治体職員が研修の一環で大学等高等教育機関の授業に出席」「インターンシップによる学生の受入」を行っていると回答した高等教育機関はなかった。個別の内容としては「地場産業の活性化対策」等があった。
 
イ. 連携成果
 最も多かったのが、「地域政策課題に関する情報等を交換する機会が増えた」続いて「地域との間で人や情報の交流が増えた」であり、それ以外の回答はあまりなかった。
 
ウ. 連携課題
 回答は「自治体との情報交換がうまく進まない」と「教授等に時間的余裕がない」のみであった。
 
エ. 今後日立市と取り組んでいきたい連携分野
 「地方財政の健全化」と回答した高等教育機関はなく、それ以外の分野については概ね同じくらいの回答を得た。その他の取り組んでいきたい分野として「交通バリアフリー基本構想」「国際交流」をあげた高等教育機関があった。
 
オ. 今後日立市と取り組んでいきたい連携形態
 「生涯学習等の公開講座の実施」「審議会等への教授等の参加」「地域の政策課題に対する調査・研究」「自治体等におけるインターンシップ制度の導入」と回答した高等教育機関が多く、「地域住民の優先入学制度、入学金・授業料減免制度」と回答した高等教育機関はなかった。







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