■調査の概要
1. 調査の目的
・文化資源等が地域内でどう活用されているかとともに、広域的な活用、周辺施設との連携について把握する。
2. 調査の対象
・次の9施設(県の教育委員会ホームページ、「県内の文教施設」より抽出)
茨城県陶芸美術館(笠間市)、笠間日動美術館(笠間市)、笠間稲荷美術館(笠間市)、月山寺美術館(岩瀬町)、本場結城紬染織資料館「手織里」(結城市)、楽法寺宝物陳列室(大和村)、真壁町民俗資料館、友部町立歴民俗資料館、板谷波山記念館(下館市)
3. 調査の方法
・郵便・電子メールを活用した調査票の送受信
・関連資料の入手も合わせて依頼し、宅配にてご送付賜った。
・事務局を窓口に、ご協力を依頼した。
4. 調査の期間
・平成14年11月8日〜18日
5. 回収状況
・平成14年12月13日現在4施設(うち1施設については、閉館中のため記載なし)
■調査の結果(博物館)
○施設の概要について
○施設の特徴・ねらいなど
茨城県陶芸美術館 |
・「ときめく」「識る」「楽しむ」の3つのキーワードをもとに、陶芸のすばらしさを多くの方に理解していただくよう、魅力ある美術館づくりをめざす |
笠間日動美術館 |
・世界の名画 エコールド・パリ時代 ・画家のパレットを展示 |
友部町立歴史民俗資料館 |
・町の民俗文化財及び遺物、文書等の歴史資料を保存展示するとともに、郷土の歴史と文化に対する町民の理解と文化の振興を図る。 ・施設の特徴として、合併前の旧宍戸町の木造役場庁舎を活用。(昭和33年まで庁舎として活用された) |
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○来館者が、ほかにあわせて立ち寄るところ
茨城県陶芸美術館 |
笠間稲荷神社、笠間工芸の丘、笠間日動美術館 |
笠間日動美術館 |
春風万里荘、笠間稲荷神社、県立陶芸美術館、笠間工芸の丘 |
友部町立歴史民俗資料館 |
白鳥湖(茨城県観光百選)、北山公園(桜、遊歩道) |
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○友の会などの会員組織について
茨城県陶芸美術館
組織名称「茨城県陶芸美術館友の会」 |
活動内容・特典 |
陶芸美術に興味関心ある方々が、下記の特典を利用しながら心を豊かにする生涯学習を行い、陶芸美術館の活動の支援を行う。 1. 企画展の観賞が2回無料になる他、常設展が無料で観賞できる 2. 企画展図録を購入する際に割引が受けられる 3. 会報が無料で配布される 4. 友の会主催の事業へ参加する際、補助が受けられる |
会員数 |
約507人 |
男女比 |
男性 約46%、女性 約54% |
居住地別 |
同市町村内 約27.2% 市町村外 約72.8% |
笠間日動美術館 |
会員数 |
約110人 |
居住地別 |
東京、県内から |
友部町立歴史民俗資料館 |
なし |
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○公開講座について
茨城県陶芸美術館 |
アーティストトーク |
陶芸家が自ら、陶芸館、手法などを解説 |
展覧会観賞講座 |
展覧会の見所、備品について担当学芸員が解説 |
笠間日動美術館 |
なし |
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友部町立歴史民俗資料館 |
なし |
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○収蔵品に関する他の施設・団体との情報の共有化について
茨城県陶芸美術館 |
「年報」による情報発信及び、調査・研究に伴う学芸員単位の情報交換 |
笠間日動美術館 |
「笠間日動美術館名作選」施設との交換等 |
友部町立歴史民俗資料館 |
収蔵品に関する整備及び、施設等が十分とは言えないため、現時点においては共有化までには至ってない。 |
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○近年行われたイベントについて
茨城県陶芸美術館 |
・ワークショップ(陶器・絵皿の絵付け) ・ミュージアム・シアター(アニメ等の上映) ・ミュージアム・コンサート(雛祭りコンサート、津軽三味線) ・親子工作教室(陶片を利用し、フォトスタンド等を制作) ・夏休み元気さんさんフェスタ(工芸の丘、県窯業指導所との共同開催で、ファミリーコンサートを実施) |
笠間日動美術館 |
なし |
友部町立歴史民俗資料館 |
なし |
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○これから実施したいイベント(他の施設・団体との連携した催し)について
茨城県陶芸美術館 |
国公立の陶芸専門の美術館との共同企画、巡回展の開催を今後も継続して実施するとともに、他の分野の美術館との幅広い連携(同テーマに基づく、それぞれの分野の展覧会の同時期開催や、隣接施設との関連事業の同時期開催等)を進めることも必要 |
笠間日動美術館 |
美術館との共同企画が今後の課題 |
友部町立歴史民俗資料館 |
私見だが、施設面の充実や、利便性等を考慮し、県歴史館、その他の県の施設を活用して、広く県民に寄与する |
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