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はじめに
 歴史を見ると、日本の社会を変えていくような出来事は地方から現れています。鎌倉幕府の成立、戦国時代、そして日本の近代化への幕開けとなった明治維新。それらの変革の原動力となったのは、地方が長年培ってきた文化から生まれた革新精神、独立精神でした。
 
 21世紀を迎えた今、日本は方向性を見失い新たな時代の精神を求めています。
 そのような時こそ、地方から発信される文化が輝きを持ち始めます。中央の古い体制に頼らない地方の革新精神、独立精神を見直すことが、未来を切り拓く視点をつかむことになるのです。
 
 東京財団は、既存の価値観に捕われることなく常に時代を先取りした先見的な視野を持ち、先駆的なアイデア・情報を創造・発信することを目指しています。
 これから先端的・独創的なものは中央からのグローバリズムではなく、ローカリズムから生まれてくるのです。そのような認識のもと、地方の文化や人材などに注目し、それらにスポットを当てた地域文化シンポジウムを開催しています。
 
 今回は、瀬戸内海に面した丸亀市で当シンポジウムを行います。
 瀬戸内海は貴重な文化遺産です。明治時代、世界で初めて旅行代理店を作ったイギリスのトーマス・クックは観光資源を求めて日本に立ち寄った際、瀬戸内海のような美しい島・海ははじめてみた、と言ったそうです。
 そのような瀬戸内海の島々はどのような未来を目指せばよいのか、子どもたちの視点をふまえて考えていきたいと思います。
 
2002年9月
東京財団
 
プログラム
14:00〜14:10 オープニング(瀬戸内海・空撮ビデオ)
 
14:10〜14:20 知事・市長挨拶
 
14:20〜14:40 瀬戸内海子供フォーラム’02発表会
 
ビデオによるフォーラムの模様紹介、島に関するアンケート結果発表
 
14:40〜14:55 みんな元気?
 
瀬戸内海子供フォーラム参加者を結んだテレビ会議
 
15:00〜16:30 パネルディスカッション「瀬戸内海の将来を考える」
 
パネラー
藍川由美 声楽家
大林宣彦 映画監督
片山圭之 丸亀市長・香川県離島振興協議会会長
日下公人 東京財団会長
 
コーディネーター
明石安哲 四国新聞社論説副委員長
 
16:30〜16:40 日本の童謡 全員で斉唱







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