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7. 試験概要
7.1 供試品のセットアップ要件及び、判定基準
 各供試品のセットアップ要件(含、計測基準)及び判定基準を以下に示す。
7.1.1 電源パネル
 供試品の入出力端子の詳細とセットアップを表1及び図9に示す。
1) 供試品にAC100V及びDC24Vの電源を供給する。
2) 各電源出力に負荷抵抗を接続し、定格供給電流の約半分の電流を流す。
3) 電圧発生器からDC7Vの電圧をメーターリレーの電圧入力端子へ加える。
4) メーターリレーの上限、下限動作点設定ツマミを操作し、上限設定を7.25V、下限を6.75Vに設定する。(メーターの指示が誤作動により設定値以上に変動したとき、捉えることができる)
5) 試験プログラムを起動し、インターフェース回路を介して、供試品の各出力電圧・接点出力を記録する。各出力電圧は次に示す4回路とする。
(1) 制御入出力回路、警報入出力回路、危急停止回路及び予備は同一系統のDC24V出力であるため、この中の1回路を計測する。
(2) 制御PC回路(DC24V)
(3) 警報PC用(DC24V)
(4) P2A、N2A(DC5V)
判定基準: (1) 電圧出力が±10%以内であること。
  (2) 各接点出力が異常動作しないこと。
 
7.1.2 自動同期投入装置
 供試品の入出力端子の詳細とセットアップを表2及び図10に示す。
1) 供試品の母線電圧入力にAC100V50Hzの商用電源を供給する。
2) 発電機電圧入力に周波数変換器を接続し、ACll0V49.6Hz〜50.4Hzを供給する。
3) 試験プログラムを起動し、図坤に示す手項で発電機電圧・周波数を変化させる。
4) インターフェース回路を介して、供試品の接点出力、母線電圧と周波数及び発電機電圧と周波数を記録する。
判定基準: (1) 画面表示状態が変わらないこと。(輝度、コントラスト、表示位置)
  (2) 画面表示(例えば"H")の文字化けがないこと。
 
7.1.3 液晶表示器
 供試品の入出力端子の詳細とセットアップを表3及び図13に示す。
 本供試品を構成する部品の中で、液晶パネル及び基板についてはメーカーから供給されたオリジナルの状態で試験を行う。(仕様湿度85%)
1) 供試品のアナログRGB入力にパソコンの外部モニタ出力を接続する。
2) 供試品にDC24Vの電源を供給する。
3) 試験プログラムを起動し、文字を供試品に表示させる。
判定基準: (1) 画面表示状態が変わらないこと。(輝度、コントラスト、表示位置)
  (2) 画面表示(例えば"H")の文字化けがないこと。
 
7.1.4 閃光灯
 供試品の入出力端子の詳細とセットアップを表4及び図14に示す。
1) 供試品にAC100Vの電源を供給する。
2) 試験プログラムを起動し点滅状態をインターフェース回路を介してパソコンで記録する。
判定基準: 正常に点滅を繰り返すこと。
点滅周期が120回/分〜140回/分であること。
 
表1 電源パネルのセットアップと標準使用例
端子番号  端子名  入出力  詳細  標準使用例  試験時のセットアップ 
使用の有無 接続対象の仕様 接続 使用電線
U0、V0 電源AC100V 1φ60Hz 入力 AC100V電源入力 必ず使用 AC100V 10A AC100V電源を接続する
U10、V0 AC100V制御 AC電源出力 制御機器への電源供給 用途によりソレノイドバルブガバナモータ AC100V 3A 接続しない  
U20、V0 AC100V AC電源出力 予備 予備 AC100V 3A 接続しない  
U20、V02 AC24V AC電源出力 制御機器への電源供給 用途により AC24V 1A 接続しない  
P0、N0 AC24V 入力 DC24V電源入力 必ず使用 DC24V 17A DC24V電源を接続する
P1、N1 制御PC用 DC電源出力 DC24V2A 必ず使用 DC/DCで安定のためPC電源用 出力電圧をパソコン等で記録する
P2、N2 制御入出力回路 DC電源出力 DC24V6A 必ず使用 タイマを含むリレー、ランプ、SV、入出力ユニット等 出力電圧をパソコン等で記録する
P3、N3 警報PC用 DC電源出力 DC24V2A 必ず使用 DC/DCで安定のためPC電源用 出力電圧をパソコン等で記録する
P4、N4 警報入出力回路 DC電源出力 DC24V6A 必ず使用 リレー、ランプ、入出力ユニット等 出力電圧をパソコン等で記録する
P5、N5 危急停止回路 DC電源出力 DC24V1A 必ず使用 リレー、SV等 出力電圧をパソコン等で記録する
P6、N01 予備 DC電源出力 DC24V1A オプション 電気温度計等 接続しない  
H1、H2、H3 外部出力 接点出力 メーターリレー上限接点出力 必ず使用 最大AC100V 1A DC100V 0.5A 接点出力動作をパソコンで等で記録する
M+、M- メーターリレー動作 仮電源 DC入カ メーター入力 必ず使用 DC24V 2A DC7Vを印加する
L4、L5、L6 外部出力 接点出力 メーターリレー 下限接点出力 必ず使用 最大AC100V 1A 接点出力動作をパソコン等で記録する
P2A、N2A 制御電源DC5V取出 DC電源出力 DC5V3A 必ず使用 制御信号として DC0〜5V取出用 出力電圧をパソコン等で記録する
DOODE、N2 警報表示 接点出力 パネル状態監視 必ず使用 定格DC24V 1.5A 出力電圧をパソコン等で記録する
AOOOD、AOOE、N4 警報表示 接点出力 パネル状態監視 必ず使用 定格DC24V 1.5A 出力電圧をパソコン等で記録する
● シールドされていない平行二芯線 ○ シールドされていない被覆単線
 
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図9 電源パネルのセットアップ
 
表2 自動同期投入装置のセットアップと標準使用例
端子番号 端子名 入出力 詳細 標準使用例 試験の時のセットアップ
使用の有無 接続対象の仕様 接続 使用電線
RB−SB 母線電圧入力 電源入力 AC110V電源入力 必ず使用 AC110V電源 AC110Vを入力する
RG−SG 発電機電圧入力 電圧入力 発電機電圧入力 必ず使用 発電機(AC110V) 母線周波数よりも0.25〜0.3Hz高い周波数に設定されたAC100Vを入力する
I1 同期投入開始入力 接点信号入力 同期投入を開始する場合に入力する 必ず使用 無電圧A接点 AC110V 12.9mA(50Hz) 11mA(60Hz)   電源投入後、I1、I2、Ic、を短絡する  
I2 同期検定器動作入力 接点信号入力 同期検定器を動作させる場合に入力する 必ず使用
Ic 入力コモン   I1、I2のコモンライン 必ず使用
O1、O2 速度上昇出力 接点信号出力 速度上昇信号を入力する 必ず使用 無電圧A接点 DC30V0.5A AC125V 0.1A(誘導負荷)        DC24Vリレーを使用する。 リレー接点出力をインターフェイス回路を介してパソコンに接続する       
O3、O4 速度下降出力 接点信号出力 速度下降信号を入力する 必ず使用
O5、O6 電圧上昇出力 接点信号出力 電圧上昇信号を入力する 必ず使用
O7、O8 電圧下降出力 接点信号出力 電圧下降信号を入力する 必ず使用
O9、O10 遮断器投入出力 接点信号出力 遮断器へ投入信号を出力する 必ず使用
A1 同期渋滞出力 接点信号出力 同期渋滞警報を出力する 必ず使用
A2 ASD以上出力 接点信号出力 自動同期投入回路異常(CPU異常)を出力する 必ず使用
Ac 出力コモン   A1、A2のコモンライン 必ず使用
● シールドされていない平行二芯線 ○ シールドされていない被覆単線
 
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図10 自動同期投入装置のセットアップ
 







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