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21世紀若者賞
大垣(おおがき)れんげ会(かい)の若者ボランティアスタッフ
岐阜県大垣市
 
 平成3年、不登校の子供の自立支援のために結成された大垣れんげ会は、大学生などを中心とする若いボランティアスタッフたちが主力となって運営されている。サマースクールなどボランティア活動の体験を通して、子供たちとの交流を深め、スタッフ、子供たち共に成長を遂げている。
(推薦者 田中 三千江)
 
Young Volunteers of Ogaki Renge-kai
Ogaki City, Gifu Prefecture
 
Ogaki Renge-kai was organized in 1991 to help truants and other children who are reluctant to go to school. The club is operated by young volunteers, mainly from nearby universities. The volunteers communicate with the children at a volunteer summer school, and both the volunteers and children are rewarded by their experiences.
Recommended by Ms. Michie Tanaka.
 
 文部科学省の発表によると、現在、不登校の小中学生は、全国で13万人を越えると言われている。大垣れんげ会は、「不登校」という言葉がまだ一般的でなかった平成3年に、不登校の子どもの自立支援を主目的に結成された。最初、スタッフは高校教員3名だけであったが、翌年から、3名の大学生のボランティアスタッフが加わった。これより後、大学生ら若者の力によって、月2回の「子どもの会」が運営されてきた。ここでは、まず子どもたちの心を全面受容し理解することから始め、子どもたちが生き生きできるようにプログラムが考えられている。不登校の子どもたちにとって、ボランティアスタッフの若者は、いわば「お兄さん」や「お姉さん」役である。
 また平成6年からは毎年、不登校の子どもたちと一緒に、夏の合宿(サマースクール)を行ってきた。最後の別れでは子どもたちも若者のスタッフも、ぼろぼろ涙を流すほどで、この体験を通じて、不登校の子どももスタッフの若者も、人間的に大きく成長してきている。子どもたちの中には、夏に3週間タイの小学校建設のボランティア活動を行ったり、
母子寮で毎月1回、ボランティアを始めたりする子も生まれている。現在、スタッフの若者は35名程であり、これまでの総計は80名を越えている。
 
桜井 勝也代表
 
 
 
受賞の言葉
 これから不登校の生徒もいきいきと通える学校づくりを進めていきたいと考えています。その為に平成15年度からは私塾としてスタートさせていくつもりです。この受賞をより一層の活動充実の励みにしていきたいと思っております。







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