○鉄道と自動車の平均速度の時系列変化
平成2年から12年までの10年間で、鉄道(※アクセス時間含む)の平均速度は姫路〜阪神間、滋賀県内を除いてほとんど変化はない。
自動車利用の平均速度は大阪府南部や和歌山県などを中心に上昇しているが、滋賀県内や神戸市内・奈良市内などで減少している。このことから道路整備による走行環境改善の影響で自動車が便利になっている一方、地域によっては交通渋滞による走行速度低下による利便性の低下が伺える。
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図 2−2−55
交通手段別平均速度の時系列推移((上)鉄道(下)自動車)平成2年→12年
資料:第3回、第4回京阪神都市圏パーソントリップ調査
f)地域別に見た交通手段の使い方
○交通手段別交通量の推移
大ブロック別の代表交通手段別交通量の推移は、以下の通りである。鉄道分担率が上昇しているブロックは、これまで地下鉄をはじめとする鉄道整備が行われてきた京都市、大阪市であり、他のゾーンは減少している。
一方、他のゾーンでは自動車分担率が増加しており、特に滋賀県、奈良県、和歌山県では10%以上自動車分担率が上昇している。要因としては免許保有率や自動車保有率の上昇、道路整備などが挙げられる。
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図 2−2−56
PT府県・政令市別代表交通手段分担率(%)
資料:第3回、第4回京阪神都市圏パーソントリップ調査