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18. pHを測ってみよう
【使用する道具】水素イオン濃度比色測定器(のうどひしょくそくていき)
 pH(ペーハー、またはピーエイチ)は、水素イオン濃度といって、酸性・中性・アルカリ性を示す数字です。pHは1から14までの数値があり、中性は7で、それよりも数字が小さくなると酸性、大きくなるとアルカリ性になります。
 海水は弱アルカリ性で、そのpHは8.1〜8.4ぐらいですが、深さや海域よって変動します。一般に海面付近の水・沖合いの水・比重の大きい水は高いpHを示します。
 比色測定用指示薬として、クレゾールレッド(CR)とチモールブルー(TB)を用いますが、その測定範囲は次のようになります。CRは海の深い部分の測定に、TBは普通の海水に使用します(今回はTBを使用)。
 
CR 7.6 7.7 7.8 7.9 8 8.1 8.2 8.3(pH)
TB 8.1 8.2 8.3 8.4 8.5 8.6 8.7 8.8(pH)
 
(1)大きな駒込(こまごめ)ピペット(5ml)で、海水をビーカーから試験管に10mlずつ入れます。深さの違う海水を採水しているので、試験管は2つになります。
 
(2)TB(チモールブルー)と書いてある試薬を、0.5ml(0.25ml×2回)採り、海水の入った試験管に入れ、よく混ぜます。
 
(3)黒いボックスの真ん中に(手前か奥かは自分の見やすい方で)試薬を入れた試験管を置き、TB用の色見本から、変化した海水の色に近いものを両側に入れ(例:pH8.0・試験管・pH8.1)、どちらの色見本により近いかを見比べます。
 
選んだ方の色見本に書かれているpHが、その海水のpHになります。pH8.0とpH8.1の中間の場合は、pH値を8.05とします。







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