11 延長・一時保育の実践
長崎県長崎市・住吉保育園
主任保育士 中村 智子
当住吉保育園は、長崎県長崎市北部の中心地にあり、近くに原爆爆心地、平和公園、長崎大学、小・中・高校の学校施設、大きなスーパー、市場に囲まれた小高い丘の上にあります。近年は、園の周辺にマンションが立ち並び、海の玄関口長崎港や1千万ドルの夜景を望める稲佐山まで見えていたのが、どこを見ても大きなビルという風景に変ってしまいました。園を一歩出ると車道、園庭の子どもの人数に対しては猫の額ほどしかありません。待機児童が多く、定員の2.5割増しで入園して来る子どもたち。この子どもたちの保育をしっかり保障しながらの延長保育・一時保育への取りくみを述べたいと思います。
昭和28年 定員35人でスタート
昭和43年 定員90人となり乳児保育開始
昭和55年 障害児保育開始
昭和59年 延長保育開始
昭和63年 入園希望者増加に伴い定員160名
平成3年 一時的保育事業開始
平成5年 子育て支援事業開始
平成13年 延長保育、午後8:00までになる
保育時間 午前7:00〜午後8:00
定員 160名(H13.10.1現在196名)
常に保育に欠ける子どもと働く親、困っている親を助け、子育てしやすいよう地域のニーズに合わせ、先見の目を持ち保育を考えるという前園長の指導のもと、長崎市から委託されていた延長保育・一時保育を引き受け、開始することになりました。