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序文
 近年、子育てをめぐる環境は大きく変化しています。核家族化、都市化、女性の社会進出・就労の拡大等に伴い、保育ニーズはますます多様化しています。
 就労時間や通勤時間の長時間化に合わせた「延長保育」、保護者の急な傷病・介護・出産・冠婚葬祭・非定型的就労等に対応する「一時保育」といった保育サービスヘのニーズが高まってきています。
 「仕事と子育ての両立支援」が保育所に課せられた社会的役割ですが、その期待に応えるためには、それぞれのニーズにフィットするきめこまかなサービスを提供する必要があります。
 先の児童福祉法の改正以来、保育所は選ばれる時代を迎えて、より良質な保育を実施することが求められています。延長・一時保育も、各保育所が創意工夫して、その保育内容を高める努力をしています。
 この本には、延長保育・一時保育を始めた動機、保護者や地域社会の反応、保育の実際・課題等について、全国各地を代表する保育所の実践記録が掲載されています。これらの貴重な知識や体験の記録が、保育者の皆様の保育活動・保育所経営の充実・向上にいささかなりともお役に立てば幸いです。
 本書は、日本財団の助成事業として出版されたものです。財団が、保育所保育の社会的意義をご理解くださり、多大の補助をしてくださったことに対して、心から深く感謝の意を表します。








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