第3分科会
職員同士の連携と保護者とのかかわり
司会者 |
冨永久美子(摂津市・千里丘愛育園主任保育士) |
提案者 |
永原 静子(東大阪市・ひしの美東保育園長) |
助言者 |
喜連川慈雨子(大阪市・諏訪保育園長) |
提案要旨
職員同士の連携と保護者とのかかわり
永原 静子(東大阪市・ひしの美東保育園長)
相談事業を効果的に実施していくためには、保護者との十分な関係の確立が不可欠であるとともに、職員も十分な認識を持って対応する。その職員間の連携のあり方を考察する。
はじめに
子どもの自ら育つ力をサポートするために、保護者と共に日々の具体的な保育を進めていくことができ、いかに子育ての良きパートナーになり、親と共に悩み、子育てを本当に楽しくするためのサービス提供を考えていくかが大切であると感じます。
少子化の背景には、子育てに対し不安を感じておられる方が多数います。そうした中で子どもを守りそれらの方々に対する社会的な支援をすることが、私たち保育園が担うべき社会的使命であると考えます。
職員間の連携
1.安心してもらえるには
2.保育士の保護者への対応
3.役割分担組織図
4.職員のやる気をおこす職場作り
5.会議の持ち方
保護者には、安心して保育園に預けられることが一番であり、直接子どもと接する保育士がどのように対応するかで保護者の心をつかむことができ、保育士の対応如何で園の方向が決まると思っております。社会福祉基礎構造改革が出されて、社会福祉事業法の改正がなされ、利用者の立場に立つ、利用者の権利擁護、利用者の選択に委ねる、情報公開、と利用者の立場にたった発想が強調されています。
それらを踏まえて、職務内容、役割分担をどれだけスムーズに行うことができるか、やる気をひきだす職場づくり、育成するための研修体系、内部の組織づくりに試行錯誤の日々です。2年前から会議の回数が非常に多くなりましたが、今年度は園長からあらゆる事柄を下ろしていくのではなく、主任とそれぞれの担当で話し合い、それぞれの場所での責任の所在を明らかにし、又、職員間の連携をより一層深めることで、保護者も安心して仕事に出かけてもらえる信頼へとつながっていくとがんばっています。園、施設の方向性は理事長、園長、施設長共通の認識を会議で決めています。色々な事柄は現場の意見がどんどんでるように、決裁は総主任に任せています。総主任、両主任が全体の調整役になっております。
職員のレベル向上にむけての取り組みとして、クラブ活動として自分のやりたいことをします。
目的は、直接的(保育、介護)でなく、個人(自分)の能力を高め、深く自分の教養として身につけるためです。縦のつながりばかりでなく横のつながり、色々な経験や会話ができればより一層連携が深まり、皆少しずつ自分を磨いて前進し、進歩の意欲が人生をより豊に構築していくことができ、園からも保護者からも必要とされる人に、楽しい職場になるだろうと思っております。
おわりに
子どもたちにとってよりよい環境を作っていくこと、また、園がお母さんの人間関係作りにも一役買って、人間を信じて育てる環境を作っていくことに私たちプロとして何ができるか。子どもたちのために、子ども支援として、子どもと一緒に育ち、共に歩んでいきたいと思っております。
会議の持ち方
11年度
施設長会議 |
年6回 |
4人 理事長、園長、副園長、施設長 |
13:00から |
主任会議 |
年9回 |
6人 理事長、園長、副園長、施設長、主任2人 |
13:00から |
年長会議 |
年9回 |
9月以降年長、年少分けずに担任会議とする。 |
16:30から |
年少会議 |
年9回 |
各担任、主任、園長 |
|
給食会議 |
年11回 |
調理担当と園長 |
16:00から |
各園会議 |
年11回 |
全職員 |
16:30から |
デイ会議 |
年11回 |
デイ職員、理事長 |
16:00から |
行事会議 |
年2回 |
担当保育士、園長 |
13:00から |
全体会議 |
年3回 |
法人全職員 |
土曜日 |
13:00から |
12年度
施設長会議 |
年6回 |
4人 理事長、園長、副園長、施設長 |
13:00から |
主任会議[2] |
年6回 |
7人 理事長、園長、副園長、施設長、主任3人 |
13:00から |
主任会議[1] |
年11回 |
3人 |
|
業務会議 |
年11回 |
4人 各施設主任 |
15:00から |
担任会議 |
年11回 |
16人 各組主担、主任、園長 |
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給食会議 |
年11回 |
調理担当職員と園長 |
16:00から |
各園会議 |
年11回 |
全職員 |
16:30から |
デイ会議 |
年12回 |
デイ職員、理事長 |
16:00から |
行事会議 |
年3回 |
担当保育士、主任、園長 |
13:00から |
全体会議 |
年4回 |
法人全職員 行事後 |
土曜日 |
13:00から |
親睦会会議 |
年1回 |
監事5人 |
|
上記会議以外に勉強会を行う。年7回16:30から、各職員が勉強したいこと、調べたこと、得意とする事をまとめて発表する。参加は自由とする。としましたが、全員参加になってしまいました。
13年度
施設長会議 |
年9回 |
4人 理事長、園長、副園長、施設長 |
土曜日 |
13:00から |
責任者会議 |
年9回 |
8人 上記4人と副施設長、総主任、主任2人 |
土曜日 |
15:00から |
主任会議[2] |
年11回 |
5人 園3人、デイ1人、厨房1人 |
土曜日 |
13:00から |
主任会議[1] |
年11回 |
3人 |
土曜日 |
10:00から |
年長会議 |
年8回 |
13人 連絡調整会議、検討する会議 園長入らず |
16:30から |
年少会議 |
年7回 |
10人 連絡調整会議、検討する会議 園長入らず |
16:30から |
特別保育会議 |
年4回 |
8人 担当保育士5人 主任3人 |
16:30から |
各園会議 |
年11回 |
全職員 |
16:30から |
給食会議 |
年11回 |
6人 調理担当職員と総主任、副施設長 |
16:00から |
デイ会議 |
年12回 |
デイ職員、理事長 |
16:00から |
行事会議 |
年3回 |
担当保育士、主任、総主任、園長 |
13:00から |
全体会議 |
年4回 |
法人全職員 行事後 |
土曜日 |
13:00から |
親睦会会議 |
年1回 |
幹事5人 |
16:30から |
クラブ活動として、クッキング、書道、スポーツ、陶芸、手話、フラワーアレンジ、パソコン、年間8回〜11回程、時間は4:30から7:00まで
組織図 平成13年度
職員数
理事長兼園長 |
1名、園長1名、副園長1名、施設長兼事務長1名 |
副施設長 (ケアマネージャ) |
1名、総主任1名、主任保育士2名、保育士26名 |
非常勤保育士 |
1名、非常勤(早朝)3名 |
管理栄養士 |
1名、栄養士3名、調理師1名、非常勤調理員1名 |
看護婦 |
1名、ケアワーカー2名、介護福祉士2名、非常勤(ヘルパー)4名 |
非常勤看護婦 |
1名です。 |
4事業で全職員54名で仕事をしています。常勤職員44名、非常勤職員10名