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第4分科会 ヒャッとしたときの対応 ―事例の検討―
司会者 水野 妙子 (泉南市・西信達保育園長)
提案者 内海 裕美 (大阪市・都島友渕保育園保育士)
助言者 北畑 英樹 (柏原市・かしわ保育園長)
 
提案要旨
「ヒャッとしたときの対応」について
内海 裕美 (大阪市・都島友渕保育園保育士)
 
当園の概要
○ 定 員 180名 (0〜5歳) 現在202名
○ 職員数
 常 勤 25名 (うち3名調理)
 非常勤 12名 (アルバイト含む) (うち調理、用務2名)
○ 開園年月日 昭和58年4月1日
 
 当園は、大阪市都島区にあるベルパークシティと呼ばれるマンション群の一角に位置し、これからも次々と住宅、マンションが建つ住宅過密の地域でもあります。現在当園は早朝7時〜夜7時まで(土曜日は5時)の保育を実施しています。長時間になると、保育者の勤務も何段階かに分かれ、子どもも長く保育園にいるので様々な保育者が次々と交代で関わる事になります。その中で、子どもをよく知り理解し関わる必要性を感じますが、個々の子どもの把握の難しさ、また引き継ぎの不十分さも見られます。そのような状況が重なったりする事が、子どもの怪我や事故を引き起こす要因のひとつと考えられます。今回は下記の事例を提案し考察したいと思います。
事例[1] T君(1歳児)
○ おやつ時に牛乳アレルギーがあるにもかかわらず牛乳を飲んでしまう。
事例[2] Sちゃん(4歳児)
○ 室外にある足洗い場で足を滑らせ蛇口が額に当たり出血する。
事例[3] H君(1歳児)とY君(0歳児)
○ 同じ部屋で遊んでいる時突然噛みつく。
事例[4] M君(1歳児)
○ ベランダの手すりをよじ登り転落寸前。
 
事例から学んだ事
 
○ 関わる子どもの健康状態や発達の特徴を把握することの大切さ。
○ ヒャッとしたが怪我もなくホッとした出来事も保育者間で話し合い共通認識をもつ事が危機管理対策として大切なこと。
○ 様々な配慮をしていたにも関わらず起こってしまった事故に対しては、後の迅速な対応と日頃からの保護者との信頼関係を築いていくことの重要性。








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