日本財団 図書館


z0002_01.jpg
山形県剣道道場連盟
会長 細谷 信雄
 
 本日、第23回山形県剣道道場連盟少年剣道錬成大会兼第36回全日本少年剣道錬成大会山形県予選会を、尚武の地東根市民体育館に於いて開催されますことは誠に喜びにたえません。
 「創業は難く、守成尚難し」年々少年少女の剣道人口減少の現下、各道場益々交流を盛んにし、少数精鋭の活動を通し守成の確かさを実蹟で示そうではありませんか。
 昨年7月27日、日本武道館での全国選抜少年剣道錬成大会小学生の部第三位の栄光に輝いた天童剣道道場の野口君、11月26日秋田市に於いて開催された第23回東北地区剣道少年研修会に出場した恒武館の真島君は中学生の部優秀賞、齋藤さんは小学生の部敢闘賞に輝いたことは誠におめでとう。その頑張りに対し県道場連盟を挙げて奨揚してやみません。
 人間形成に特に大切な青少年期に、礼節を尊び、信義を重んじ、苦しさ、厳しさに負けまいと、己の人間形成に立ち向かっているこども達に、真の愛情を注ぎ師弟同行、正しい剣道伝承の場、人間教育の場としての道場活動に携わっておられる指導者の方々に深甚なる敬意を表する次第であります。
 各道場は、上手、下手、勝敗のみにこだわることなく、稽古を通しての人間形成の場であることを保護者の理解と共鳴のもとに、「生涯稽古」をモットーにこども達と共に歩み、今の少年剣士達がやがて地域社会や国家有為の人間に成長したときに一人ひとりが莞爾として、剣道との出会いを受けとめられる姿を信じて、道場活動苦難なこの時期を乗り切っていこうではありませんか。
 本大会出場の少年剣士の皆さん、試合での勝敗よりも、皆さん一人ひとりが今日より明日と逞しい人間に成長する為の試練の一つであると考え、平素鍛練した心と技を充分発揮し、正々堂々旺盛な気力のもと元気いっぱい戦い抜き、爽やかな思い出、明日の剣道えの出発となる意義深い大会になるよう期待いたします。
 最後に、ご多忙中にも拘らず激励にご臨席下さいましたご来賓の皆様、内陸地区道場連盟の先生方、保護者の方々、大会役員として諸準備と運営に、また審判の労をおとり下さる先生方に対し篤く心よりお礼を申し上げご挨拶といたします。








日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION