第16回兵庫県少年剣道錬成大会がここ吉川町立体育館にて盛大に開催されましたこと、心よりお慶び申し上げます。この歴史ある大会の開催のためにご尽力を頂いております大会関係者、そしてご父兄の皆様に深甚の敬意を表しますとともに、心よりの感謝の誠を捧げる次第でございます。さて、青少年犯罪が増加の一途にあるという報道を目にする度に心痛む思いを致す昨今です。そのような状況下、日本古来の武道である剣道を通じ心身を鍛練する中で、礼儀、責任、友情を育むことは21世紀の新しい日本を担っていく青少年の健全な育成という観点からも誠に有意義なものであります。皆様には兵庫県剣道道場連盟の活動により一層深いご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、私もご縁を頂いております一人として、皆様とともに全国の範として、益々隆盛の方向へと発展させるべく努力を続けてまいりたいと念願致しております。本日多くの試合が開催されることと存じます。選手の皆様には日頃の厳しい修練の成果を充分に発揮し、試合に勝っても敗れても、そのうれしさ、そして悔しさを糧として今後より一層の努力精進を重ねて頂きたいと存じます。また、応援にお越しになっているご父兄の皆様におかれましては、本大会を目標に一生懸命研鑽錬磨を積んできた少年、少女の剣士の未来に向けた輝かしい大きな可能性のため、勝敗に関わらず、常に温かいお励ましのお言葉をかけて頂ければ幸甚に存じます。最後に本大会の大成功を祈念し、また、この佳き日にあたりましてお祝いのご挨拶とさせて頂きます。