熊本県剣道道場連盟
会長 紫垣正光
本日ここに第26回熊本県剣道道場連盟少年剣道錬成大会を、楠若葉萌える益城総合体育館において、熱気溢るる県下の少年少女剣士の皆さんを迎えて開催されます事は、誠に意義深く喜びに堪えません。
日本古来の武道を代表する剣道は、単なるスポーツに留まらず、逞しく生き抜く健全な精神と体力の育成に今や特定の人に限らず、全日本人の心身鍛練の糧として浸透し全国のいたる所で凛々しい稽古着姿の少年少女剣士の修練風景を拝見する事が出来、誠に頼もしい限りであります。
「尚武の国」、肥後の輝かしい伝続を受け継ぐのは、皆さん一人一人です。皆さんはほんとうに幸せです。剣を通して道を学び、厳しい修練に鍛えぬかれた心と身体で充分にその幸を味わい感じ取って下さい。
また本日のこの大会は、夏に東京・日本武道館で催されます全国大会の県予選でもあり、勝って冷然、負けても泰然、礼を尽くし、心に残る一日として頂けますなら、これに過ぐる喜びはありません。
本大会に参加されました皆さん方のご健闘を心よりお祈り致しますと共に友情の輪を広め、諸先生、先輩方のお教えを良く守り、又その教えに答えるべく日頃鍛えた「心技体」の力を遺憾なく発揮して優秀の美を飾ってよき思い出の一頁を作って下さい。
終りに本大会開催にあたり終始御尽力賜わりました大会役員並びに関係各位に対し、厚く御礼申し上げ深く敬意を表しご挨拶と致します。