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地球環境における珊瑚礁の役割
 生物の多様性の変化が、地球環境の将来にどのような影響を与えるかを知ることは地球環境を保全するためにも極めて重要です。とりわけ海洋は、地球表面の約7割を占めていることから、そこに存在する海洋生態系の仕組みを定性的、定量的かつ時系列的に理解していくことが不可欠です。中でも沿岸或は、海洋の表面積の1割にも満たないにも関わらず、海洋全体の生物生産量の3〜4割を担っているといわれていますが、その主要な部分は、珊瑚礁と藻場の海域です。
 そこで、海洋科学技術センターでは、当面、潜水による科学的調査(科学潜水)を通して珊瑚礁海域の調査を行っていますが、今後は、この測定手法を国際的に標準化し、長期にわたって生態系の変動を国際的に監視する研究ネットワークを構築する予定です。
●沿岸域
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▲礁湖におけるサンゴの光合成活性計測
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▲アメリカの海中研究室「アクエリアス」を使ったサンゴの呼吸計測








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