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別添2
Kongsberg Maritime Ship Systems ASの概要
―ホームページの情報等をベースに作成―
Bekkajordet 8A,P.O.Box 1009, 3194 Horten, Norway
Tel. +47 33 03 20 00 Fax. +47 33 04 22 50
 
1. 概要
 世界的な舶用電子機器会社Kongsberg Maritimeの商船部門子会社。2001年にKongsberg Norcontrol、Kongsberg Norcontrol Simulation及びAutronica(Naviaの一部)の合併により誕生。
2. 組織、人員等
 ノルウェーの主要な産業グループのKongsberg Groupの海事部門Kongsberg Maritime の一つであり、商船市場を担当。(Kongsberg Maritimeにはこの他、Kongsberg Simrad AS(Offshore, Subsea市場担当)とSimrad AS(Yachting, Fishery市場担当)がある。)
本部はノルウェーのホーテン。従業員は600人(うち、550人はノルウェー勤務)。製品の開発・製造は、ノルウェー(ホーテン、トロンハイム)、韓国、米国で実施。
 
3. 製品等
(1) 舶用自動化システム(Ship automation)
[1] Marine automation systems
a)DataChief(機器の警報、監視及び制御システム)
・DataChief C20
 当直呼び出し等を含む標準的機能の警報、監視及び制御システム。
・DataChief 2000
 第3世代のDataChief。補機の自動操作・遠隔制御機能を含む警報、監視及び制御システム。
b)DataPower(電力管理システム)
 電力発生・分配の自動操作システム。
c)ShipNet(船舶管理ネットワーク)
 船主の要望により、SatComや管理ソフトが含まれる。本ネットワークはFleetMasterとの円滑な統合を行うため、同システムの要件に適合するようになっている。
d)FleetMaster Information Management System(船団管理情報システム)
・FleetMaster Information Gateway
 船舶搭載用のシステム。報告様式並びに舶用自動化システム及び航海システムのデータにアクセス可能とするソフトを含む。
・FleetMaster Remote Ships Files
 船主事務所設置用のシステム。FleetMaster Information Gatewayへのアクセス及び取得データの管理機能を含む。
・FleetMaster Remote Ship Viewer
 船主事務所設置用のシステム。船舶のデータをスプレッドシートや表等の形式で閲覧できる機能を含む。
[2] Propulsion control systems
 当初は低速エンジンプラント用の制御システムを開発。現在はAutoChiefの第4世代を提供している。
a)AutoChief 4
 電子ガバナ、エンジン遠隔制御装置、テレグラフ、安全システム及び命令印刷機を含んだ完全な推進器制御システム。MAN B&W DieselとWartsila NSDから承認を受け、全ての低速エンジンに標準機器として採用されている。
b)AutoChief 7
 低速又は中速エンジンの複数エンジンによるプラント用(減速機、クラッチ、可変ピッチプロペラ、軸発電機等を含む)のテーラーメードの推進自動システム。ディーゼル・電気推進システムのDataPowerとの結合が可能。
[3] Navigation systems
a)BridgeLine(Integrated Bridge System)
・BridgeLine 2000
 一人当直ブリッジのIMOガイドラインに従ったシステム。
・BridgeLine 2010
 より拡張したシステム。レーダー/自動衝突予防装置と組み合わせた電子海図を含む。
・BridgeLine 2020
 最高のブリッジシステム。DNVのW1に適合する自動航路維持機能を持つ。
・DataBridge 10-series
 多機能レーダー、ARPA、ECDISより成る。
・SeaMap 10-series ECDIS
(2) 船舶制御システム
[1] Cargo monitoring and control(貨物監視・制御システム)
a)DataMaster(貨物・バラスト取扱いシステム)
 警報・監視機能、水位やドラフトの測定機能、貨物・バラストに係る補機(バルブ、ポンプ、ボイラや貨物ポンプ等)の制御機能を含むシステム。本システムにより、液体貨物の積み荷・揚げ荷手順管理、貨物搭載計画策定、安定性計算、船体強度計算等が可能。
[2] Engine room instrumentation(機関室の各種機器の制御システム)
a)DataTrend(機器状態監視システム)
 予防保全型保守整備の機能を持つシステム。主機、補助機関、回転機会潤滑油及び油圧油等の診断システムを含む。
[3] センサー及び発信器
[4] 火災検知機
(3) シミュレーター
[1] ブリッジシミュレーター
[2] DPシミュレーター
[3] GMDSSシミュレーター
[4] 貨物取扱いシミュレーター
[5] 推進プラントシミュレーター
[6] VTSシミュレーター
[7] 漁業シミュレーター
(4)顧客支援
 年中無休、24時間体制で顧客支援を実施。
(5)その他
a)VDR(Voyage Data Recorder)
 世界で初のIMO基準に適合するVDR"Black Box(MBB)"を開発・提供。








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