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4.3 マプタプト工業団地港
 同港はラヨーン県ムアン地区マプタプト小地区のマプタプト工業団地内に位置している。同港の開発はJICAの技術援助に支援され、OEFCのプロジェクトファイナンスを受けた。同港は、コンテナ船、一般貨物船及びタンカーに施設を提供している。同港の航路は水深12.5m、幅250mである。バースは2,700m防波堤により守られている(図4.3-1参照)。
 
 マプタプトの公共バースは以下の通りである;
 
・1×2万重量トン船舶向け多目的バース、年間荷積み及び荷揚げ貨物116万9千トン
・2×5万重量トン船舶向け液体貨物用バース、年間荷積み及び荷揚げ貨物156万1千トン
・1×2千〜3千重量トン沿岸船舶用バース
 
 これに加えて、数多くの民間バースがある。;
 
・3×Rayong Refinery社のバース、船長約110〜260メートルの船舶用、喫水約7.5〜11.5メートル
・5×Star Petroleum Refining社のバース、船長約70〜250メートルの船舶用、喫水約8.5メートル〜12メートル
・1×National Ferilizer社のバース、船長約183メートルの船舶用、喫水約10メートル
 
 更に、港湾機能を拡大し、既存の港利用者の安全を高めるためのマプタプト港の拡張計画がある。この第2段階の拡張により航路の幅を300mに拡大し、水深を12.5mから15mに浚渫する予定である。
 
 化学肥料産業及びカリ化合物産業向けにバラ積用バースが同港に建設される予定である。
図4.2-2-1: レムチャバン港Ro-Ro船停泊予定地
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図4.3-1: マプタプト港の地図
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4.4 プラチュアッブキリカン県バンサファン地区の港 
 マエランフォエン丘陵の北部沿岸はSahaviriya Industrialグループが所有しており、実際はグループの子会社Bang Saphan Transport社が港を運営している。ここでは海岸線から海側に拡張する桟橋が建設された。停泊用及び旋回用の船だまり区域は防波堤によって保護されており、船舶は年間を通じて停泊することができる。同港に寄港する船舶の大多数は鉄鋼生産に使用される原材料の荷積み及び荷揚げ用の船舶である。これらの船は極東、シンガポール海峡及びタイ湾の北部から来ている。同港は完全なバースを備えており、同時に4隻の船舶を収容することができる(表4.4-1参照)。
表4.4-1: バンサファンの主要設備
設 備 詳    細
主要バース 6万〜10万DWTの船舶用圧縮コンクリートパイルのオープンデッキ。長さ450m。幅30m。深さ平均海面15m。同バースは2隻を同時に収容することができる。
第2バース 2万DWTまでの船舶用圧縮コンクリートパイルのオープンデッキ。長さ245m。幅25m。深さ平均海面11m。同バースは2隻を同時に収容することができる。
全てのバースは、国際基準に基づいた幅9.2mの橋により臨港道路と直接接続している。
図4.4-1: バンサファン港の地図
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