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図4.6-4 負荷変動運転時のNOx濃度変化
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図4.6-5 負荷変動運転時のSO2濃度変化
(2)負荷変動試験による評価結果
 図4.6-6に負荷変動パターン時の評価結果を示す。負荷変動を伴う舶用特性の運転条件下では、これまでの定常試験よりも排ガス中のNOx濃度が高くなり、昇温時間も2倍近く必要とするにも関わらず、高い脱硝性能が見られた。
 この場合にはアンモニア脱硝開始までに排出されるNOxのおよそ80%が除去可能であった。ただし、本システムの場合には、後段の吸着剤層との温度差が30℃程度あるため、脱硝は吸着剤層が310℃、触媒層が280℃に達したときに開始している。また、触媒層の温度が若干低いため、アンモニアを導入してから、定常に達するまでに10分以上を要したが、ガス導入から吸着剤層が400℃に達する100分間の合計では、全排出NOxのうち、実に89%が除去可能であることが示された。
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図4.6-6
 エンジン起動からの負荷変動を模擬したときの排ガス浄化試験
反応装置:実排ガス浄化試験装置
NOx初期値:1,133〜1,165ppm
ハニカム有効体積=1.5L、ガス流量24〜78L/min(水分8%)
SV=975〜3125 h-1
脱硝触媒:中温用








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