3.5 生成ガスの分析方法
(1)NOおよびNO2の分析方法
NOおよびNO2濃度を分析する場合には、化学発光式NOx分析計(ECL-88A:ヤナコ)を用いた。サンプリングは、反応管の出口を分析計のサンプリングラインに直接導入して行い、分析値を連続的にレコーダーで記録した。
(2)SO2およびSO3の分析方法
[1]SO2の分析方法
共存SO2による被毒影響試験を行う場合には、SO2分析計(ヤナコECL-55SS)により分析を行った。サンプリングは排ガスをNOx分析計と2系統に分岐して導入した。
表3.5−1 SO2分析計の主な仕様
測定方式 |
単光源二光束非分散形赤外線吸収法 (フローチョッピング方式によるゼロ点補正式) |
測定範囲 |
0〜20、200、500、1000ppmまでの4レンジ |
必要資料採取量 |
約1.0L/min(100ccを10倍希釈して20ppmレンジで計測) |
図3.5-1 SO2分析装置概観
[2]使用試験ガス等
今回用いた試験用ガス(高圧ボンベ充填)を以下の表3.5-2に示した。
表3.5-2 試験に用いたガスの一覧
種類 |
容量 |
純度(%) |
不純物(ppm) |
O2 |
10,000cm3, 150kg/・充填 |
>99.5 |
N2<0.5 |
N2 |
10,000cm3, 150kg/・充填 |
>99.9995 (純窒素B) |
O2<0.05、CH4<0.1 CO2<0.1、CO<0.1 |
NO/N2 |
10,000cm3, 120kg/・充填 |
NO=1.00%、9.23% N2 balance |
N2と同様 |
NO2/ N2 |
10,000cm3, 20kg/・充填 |
NO2=0.965% N2 balance |
N2と同様 |
SO2/ N2 |
10,000cm3, 150kg/・充填 |
SO2=0.2% N2 balance |
N2と同様 |