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5.3 年平均値への寄与率
 各計算点での船舶排ガスの寄与率を計算したところ、以下のような結果となった。ここで船舶からの寄与率は以下のように定義できる。
 
寄与割合(%)=A/(A+B)
A:船舶に起因する環境濃度(ppb)
B:陸上発生源に起因する環境濃度(ppb)
 
 ここでは、Aを本拡散計算による年平均値の計算値、(A+B)は該当地点における年平均値の実測値を示した。寄与率は表5.3-1に示すとおりであり、最も寄与率の高い地点では、神奈川県庁のSO2で47.5%、中区加曽台のNOx(NO+NO2)で8.8%となっている。
表5.3-1 各地点における船舶排ガスの年平均値(ppb)と寄与率(%)
  SO2 NOx(NO+NO2) SPM
地点名 観測値 計算値 寄与率 観測値 計算値 寄与率 観測値 計算値 寄与率
木更津潮見 6.2 0.6 10.2% 36.0 0.8 2.5% 36.0 0.3 0.3%
習志野鷺沼 2.5 0.6 24.9% 34.8 0.8 2.0% 34.8 0.3 0.0%
市原岩崎西 8.3 0.9 11.3% 32.9 1.2 3.6% 32.9 0.5 0.6%
浦安猫実 5.8 1.4 23.7% 42.8 1.8 3.3% 42.8 0.7 0.0%
袖ケ浦代宿 5.1 0.6 12.2% 29.5 0.8 3.5% 29.5 0.3 0.4%
中央区晴海 7.3 1.5 20.4% 37.9 2.0 3.0% 37.9 0.8 0.0%
神奈川県庁 6.1 2.9 47.5% 37.2 3.6 5.2% 37.2 1.5 3.1%
中区加曽台 8.7 3.5 40.7% 30.2 4.7 8.8% 30.2 1.8 5.3%
金沢区長浜 5.3 2.3 42.7% 24.7 2.9 8.3% 24.7 1.2 7.7%
横須賀市役所 6.0 1.2 20.3% 30.9 1.6 3.6% 30.9 0.6 3.2%
追浜行政C 3.6 1.6 43.5% 30.0 2.0 5.2% 30.0 0.8 3.4%
久里浜行政C 5.3 0.7 13.1% 27.7 0.9 2.3% 27.7 0.5 2.2%








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