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ご祝辞
静岡県知事
石川嘉延
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 財団法人日本太鼓連盟主催「第3回日本太鼓全国障害者大会」が、昨年に引き続き、霊峰富士の麓、御殿場市で盛大に開催されますことを心からお慶び申し上げますとともに、県民を代表いたしまして、全国各地からお集まりいただいた皆様を心より歓迎申し上げます。
 1981年(昭和56年)の国際障害者年以来、政府、国民が共に推進してきましたノーマライゼーションの考え方が徐々に浸透し、様々な分野で障害のある方々の社会参加が進んできております。こうした中、芸術、文化、スポーツの分野においても、多くの方々の前向きな姿勢と関係者の御尽力により、めざましい成果をあげていることは、大変喜ばしいことと考えます。
 また、静岡県では、平成10年度より毎年「障害者芸術祭」を開催しております。芸術祭は、芸術活動の発表機会を提供することにより、障害のある方々の芸術文化等の活動意欲を高めるとともに、広く県民の皆様との交流により、福祉への関心と理解を深めることを目的としております。
 こうした本県の施策を推進する上でも、「第3回日本太鼓全国障害者大会〜心に響けどんどんフェスティバル」が本県で開催されますことは、大変有意義なことであり、日本の伝統文化の振興にも貢献すると確信しております。出演者の皆さんの磨きぬかれた技と勇壮なバチさばきは、壮大な富士山を背景にしたこの会場で、演奏する本人の自己表現に寄与することはもちろんのこと、皆に勇気を与え、本日来場されている方々に大きな感動を呼ぶものと思います。
 そうした感動の積み重ねは、今後の自立と社会参加を促進し、住む人も訪れる人もまた、障害のある人もない人も快適と感じる「快適空間しずおか」の実現と、県政が推進している「ユニバーサルデザイン」の理念に寄与していくものと考えております。出演される方々には、日頃の練習の成果を十分に発揮されることはもちろんのこと、大会を通じて多くの方々と交流を深め、今日の日が思い出深い一日となりますようお祈り申し上げます。
 結びに、日本太鼓全国障害者大会の成功とますますの発展を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。
 
 
御殿場市長
長田開蔵
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 本日、ここに財団法人日本太鼓連盟主催によります「第3回日本太鼓全国障害者大会・心に響けどんどんフェスティバル」が開催されますことに対しまして、一言お祝い申し上げます。
 御殿場市では、将来都市像を自然環境に調和し、雄大な富士山にふさわしい、心が大きくて、思いやりのある人づくりを進め、誰でも生きがいと誇りを持って暮らすことができる、人と環境が共生するまち「緑きらきら・人いきいき・御殿場」をめざしております。また、障害をもつ人を特別あつかいせずに、障害をもつ人や高齢者だけでなく、すべての人が不便を感じないで生活できるという「ユニバーサルデザイン」が福祉の中心理念となっております。「障害者計画・共に生きる福祉のまちづくりプラン」を策定しまして5年目を迎えており、障害をもつ人をはじめ、すべての人が地域の中で生活しやすい福祉のまちづくりを推進しております。
 3年連続して主管をされます富岳会では、26年前から知的発達に障害を持つ方々の補助セラピーや自己表現の手段として、太鼓による療育活動を実践し、障害者の皆様方ひとりひとりが個性豊かに生きる力を得て、素晴らしい成果をあげており全国的にも高く評価されております。また先般、新世紀に先がけてイギリス ロンドンの公演では、日本の伝統芸術の一つである和太鼓を取り入れた富岳太鼓の名演技は大反響をおさめられたと伺っております。このように、太鼓による療育活動を実践・取り組まれております全国の多くの団体が一同に会し、霊峰富士の麓で本大会が開催されますことは誠に意義深いことであり、さらに和太鼓の素晴らしさが全国に響きわたるものと思います。
 出演されます方々には、日頃の練習の成果を十分に発揮され、ともに感動を分かちあえることをお祈り申し上げます。
 結びにあたり、日本太鼓連盟ならびに財団法人日本太鼓連盟静岡支部、関係団体の益々のご発展と本日御来場の皆様方のご健勝と本大会の成功裏をご祈念申し上げお祝いの言葉といたします。








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