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ご挨拶
財団法人 日本太鼓連盟
会長 津田 正
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 財団法人日本太鼓連盟は、1997年11月設立以来、今日では34都道府県に支部が設置され、加盟団体数も800を超え、その会員総数も2万2千人の組織として発展しております。太鼓愛好者も子供から高齢者まで年齢層が広く、最近では主婦をはじめ女性グループが増え、男女の比率も均衡してまいりました。また、健常者のみならず身体・知的障害者のグループも誕生し、全国の障害者施設においても、年々太鼓演奏を取り入れるところが多くなってきております。これは太鼓演奏が心身の療育に寄与することを立証しているものと思われます。
 このように日本太鼓が脚光を浴びる中、日本財団の助成事業として、障害を持ちながら日本太鼓を愛好されている方々が全国から集まり、日頃の成果を発表されますことは、主催者として大変喜ばしいことであります。
 本大会の主管団体である社会福祉法人富岳会では、知的発達に障害を持つ方々の補助セラピーや自己表現の手段として、太鼓による療育活動を長年にわたり実践しておられます。また、本大会は日本太鼓を通じて障害者の方々の自立心をはかり、心身の健全な育成を目指す上で非常に有意義である大会であると考えております。
 本大会に出場されるチームの皆様には日本太鼓を通じて全国各地の仲間同士と交流を図り、友好を深め、さらに日頃の練習の成果を十分に発揮され、いつまでもそれぞれの胸に残る大会とされますことを期待いたします。
 本日、お忙しい中ご来場下さいました皆様には、障害者の方々の真摯で素晴らしい日本太鼓を最後までごゆっくりご覧いただきたいと存じます。
 終わりに、本大会の開催にご尽力いただきました社会福祉法人富岳会並びに財団法人日本太鼓連盟静岡県支部をはじめ関係各位に心から感謝いたしますと共に、皆様方のご健勝、ご多幸をお祈り申し上げご挨拶といたします。
 
 
財団法人 日本太鼓連盟静岡県支部支部長
社会福祉法人 富岳会
山内強嗣
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 第3回日本太鼓全国障害者大会が、今年もまた盛大に静岡県で開催できますこと、また、多くの方々にご協力いただきましたことに感謝申し上げます。
 手探りで始めました本大会も、徐々にその輪を広げ、今回は19団体、250名を超える参加にまで膨れ上がり、関係者一同大変嬉しく、やり甲斐を感じております。
 日本太鼓の持つ、音楽としての、そして運動としての独特の特性は、さまざまな障害を持つ方にも受入れられ、リハビリ、療育効果は勿論のこと、社会参加、障害者の文化・芸術活動にまでその範疇を広げようとしています。2001年5月には財団法人日本太鼓連盟の推薦により、地元、御殿場の富岳太鼓の知的障害を持つ方々のチームが「イギリスにおける日本年」のオープニングイベントに招聘され、ロンドンのハイドパーク特設ステージに於いて、二日間、計六回の公演を務めあげ、多くのロンドンの人たちから称賛、共感の声を頂きました。私たちの活動が着実に定着し始めていることの証を確信することができました。
 大会の主管であります、財団法人日本太鼓連盟静岡支部、並びに社会福祉法人富岳会は、日本太鼓全国障害者大会の発祥の地としての、責任と誇りを持ち、今後も日本太鼓の文化発展のため、積極的活動を展開していく所存でおります。
 本日はお忙しい中ご来場下さいまして誠にありがとうございます。ただ今から舞台で繰り広げられます太鼓の演奏は、障害という壁を超越して、ひとりひとりの打ち手の魂の響きとして、聴く人、観る人の心に訴えてくることでしょう。生きる希望、生きるパワーを感じとって下さい。そしてこの感動を、一人でも多くのお知合いの方に伝えて頂けることを祈念いたしまして、ご挨拶といたします。








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