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21 スペシャルゲスト サンフランシスコ太鼓道場 (米国)
 演奏曲 津波 (つなみ)
 
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 サンフランシスコ太鼓道場は、米国における最初の太鼓道場として1968年に開設されました。創始者である田中誠一氏の、「太鼓」という言葉を「Japanese drum」と訳さずに「Taiko」としてアメリカ文化に浸透させたいとの夢がこの太鼓道場の創設につながりました。
 道場創設以来、太鼓を日本の伝統的な文化の一つとして、サンフランシスコの「桜祭り」や、カリフォルニア大学バークレー校で1985年以来15年続いている「国際太鼓フェステバル」などを通じて米国の人々に紹介してきました。
 また、日本、ドイツ、スイス、オーストリア、フランス、メキシコ、イスラエルなど国際的にも公演や指導活動を活発に行ってきました。
 太鼓の演奏スタイルには、エネルギー溢れる動きと音の中に、きびきびとした張りが感じられます。これは御諏訪太鼓、助六太鼓、御陣乗太鼓など太鼓以外にも、邦楽、武道を勉強した成果と言われています。また、田中氏の太鼓音楽は、「Return of the Jedi」や「The Right Stuff」などの映画音楽を通じて大衆に聴かれています。
 現在では、大人から子供まで200名が道場に通い、構成メンバー12名のSan Francisco Taiko Dojo(サンフランシスコ太鼓道場チーム)と、10才から19才までの11名で構成されるDream Team(ドリームチーム)が結成されています。
 今回は、全国フェステバルに出演させていただきとても感激しています。この機会に、日本にある多くの太鼓チームと交流を深め、よりよい日本太鼓をアメリカに広めていきたいと思っています。
 
 
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 <田中誠一氏が当財団1級公認指導員に>
 アメリカで永年にわたり日本太鼓の普及と指導に尽力された田中誠一氏は、4月27日に開催された(財)日本太鼓連盟運営委員会で1級公認指導員に認定されました。本日の演奏に先立ち、認定証並びに認定バッジが授与されます。
 また、アメリカでも、米国版重要無形文化財保持者に与えられる2001 National Heritage Fellowships (ナショナル・ヘリテッジ・フェローシップ)受賞者に選ばれました。これは、1982年以来National Endowment for the Arts (芸術国家基金)によって、毎年アメリカ国内の民族・伝統芸術発展に貢献した人に与えられるもので、9月末にワシントンD.C.で授賞式が行われます。この受賞は田中氏のアメリカにおける太鼓活動・文化振興の功績が認められたものです。
 








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