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年頭のごあいさつ
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財団法人 日本太鼓連盟
会長 津田 正
 
 新年明けましておめでとうございます。当財団にとっては設立5年目の春を迎えます。昨年は、7月に新事務所に移転いたしました。会員を始めとする関係各位の皆様のご協力と日本財団のご支援により各種事業は軌道にのり、所期の成果をあげることが出来ました。
 先ず、支部につきましては、北海道道央支部が開設し35支部となりました。日本太鼓の全国大会は順調に回を重ね、第3回総務大臣杯日本太鼓ジュニアコンクール(3月・長野県支部主管)、第2回日本太鼓障害者大会(6月・静岡県支部、富岳会主管)、第5回日本太鼓全国フェスティバル(9月・全九州太鼓連合、福岡県支部主管)は関係者の熱意と努力により円滑に行なわれ、日本太鼓チャリティコンサート(6月・東京)とともにこれらの大会は、日本太鼓の普及、発展に着実に結びつくものと期待しております。当財団主催の日本太鼓全国講習会は年3回(2月・栃木県支部主管、6月・長野県支部主管、11月・島根県支部主管)の開催が定着する一方、支部主催の講習会も5府県で開催されました。この結果受講生の増加とともに公認指導員、技術認定員の資格取得者数は、それぞれ235名、2055名になりました。海外公演に目を向けますと2000年に設置しました「太鼓ファンド」の趣旨に沿って、先ず、アメリカの拠点づくりを進めていくため、日米太鼓チームの交流を行いました。特に、財団になって初めてアメリカの太鼓チーム・サンフランシスコ太鼓道場が全国フェスティバルに出演し、日本の太鼓奏者と親善交流を図りました。また、2月にアフリカ、中近東3カ国、4月にはバルト3国、5月にはイギリス、アイルランドで太鼓演奏を行い日本文化の紹介と友好関係に努めて参りました。
 2002年は、組織基盤がほぼ整備され、各種事業も軌道にのってきていることを踏まえ、さらに日本太鼓の普及、発展を図っていきます。そして国内外を問わず多くの太鼓愛好者を視野に入れ、積極的に事業を展開してまいります。ご承知のように今年4月から中学校で太鼓などの和楽器の音楽学習が始まります。すでに、支部宛に文書を通じ、それぞれの地域の教育委員会や学校に接触を図り、多くの中学生に太鼓を体験してもらうようお願いしております。
 支部未開設の13府県については、引き続き関係者の協力を得て鋭意開設を目指しております。また、海外の拠点づくりの第一歩として、アメリカの支部開設を目指します。全国大会等定例の事業につきましては、前年以上の成果を挙げるため支部並びに団体との協調連携をさらに強め、前進してまいる所存であります。
 日本の伝統的な芸術文化の一つとして位置づけられている日本太鼓は、昔から多くの人達によって支えられ普及してきております。先人の労に応え、さらに、社会的評価を高めていくためには、常に礼節等を重んじた活動が望まれます。また、元気のない今の時代に、日本太鼓が明るい話題を社会に提供していくことも大切です。
 終わりに、皆様のますますのご健康、ご多幸、ご繁栄を心からご祈念申し上げ、新しい年を迎えてのご挨拶といたします。








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