11 清水強家住宅(屋号 角の新宅)
台帳番号141
中町865
概要 敷地は南北に往来する島原街道の東側に位置し、北側は小路に面する角地である。主屋は島原街道に西面して建ち、北側を上手とする。
主屋主体部分は桁行6間半(12.8m)、梁間3間半(6.9m)、切妻造桟瓦葺き平入で、つし二階建である。正面全面に1間半、背面に半間の下屋を下ろす。外壁は大壁造漆喰塗りである。
主屋主体部分の間取りは、床上部分と通り土間部分に分かれ、床上は表2室、裏3室を配し、さらに正背面に下屋をおろし居室部を広げる。
二階以上の調査ができなかったため、棟札の確認ができなかった。建築年代は明らかではないが、編年考察から明治後期と考える。
特徴 清水家3代目当主強氏は、島原新聞の社長である。初代繁三氏が明治32年に島原新聞を創設し、平成13年で100周年を迎えた。
当家主屋は正面全面に下屋を下ろす形式で、江戸時代から続く坪庭形式の町家から発展したものとして考えられる。江戸時代からの要素を持ち合わせながら新しい特徴もみられる過渡期の町家として、島原町家の変遷をたどるうえでも重要な遺構である。
清水強家正面
一階平面図1/200
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梁間断面図1/100