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○連絡運輸の現状
 現在、近畿圏の各鉄道においては以下に示すような乗り継ぎ割引運賃の適用が行われている。
表3-3-2乗り継ぎ割引運賃の状況
○相互直通路線において設定しているもの
事業者名 種別 適用範囲等 乗継運賃
南海電気鉄道と大阪府都市開発 普通 南海電気鉄道南海線又は高野線と大阪府都市開発泉北高速鉄道線相互間 併算運賃から20円引き
阪急・阪神電鉄と山陽電気鉄道 普通 神戸市内発着(神戸高速線経由)旅客について併算運賃から10円引き
京都市と京阪鉄道 普通 東山〜大谷相互間(接続駅:御陵) 併算運賃から90円引き
三条京阪〜浜大津相互間で上記以外 併算運賃から70円引き
三条京阪〜蹴上と京阪石山坂本線、三井寺、島ノ関以遠相互間 併算運賃から20円引き
定期 京都市東西線のみ表定割引  
神戸市と北神急行電鉄 普通 谷上〜西神中央相互間(接続駅:新神戸) 併算運賃から30円引き
大阪市と大阪港トランスポートシステム 普通 中ふ頭〜朝潮橋相互間(接続駅:大阪港) 併算運賃から40円引き
大阪港〜フェリーターミナル相互間(接続駅:中ふ頭)
朝潮橋〜ポートタウン東相互間(接続駅:大阪港及び中ふ頭)
大阪市全駅と大阪港トランスポートシステム全駅相互間(上記区間以外) 併算運賃から20円引き(大阪市20円引き)
定期 中ふ頭〜朝潮橋相互間(接続駅:大阪港) 大阪市、大阪トランスポートとも所定運賃から10%引き
大阪港〜フェリーターミナル相互間(接続駅:中ふ頭)
朝潮橋〜ポートタウン東相互間(接続駅:大阪港及び中ふ頭)
大阪市全駅と大阪港トランスポートシステム全駅相互間(上記以外) 大阪市のみ所定運賃から10%引き
 
○ターミナル接続において設定しているもの
事業者名 種別 適用範囲等 乗継運賃
JR西日本と大手民鉄(京阪、近鉄、南海) 普通 原則としてノーラッチ接続区間に限り、JR西日本の3キロまでの区間と大手民鉄の初乗り区間(接続駅 京阪:京橋・東福寺、近鉄:鶴橋・柏原、南海:三国ヶ丘・和歌山) 併算運賃から20円引き
大阪市と北大阪急行電鉄 普通 桃山台〜新大阪相互間(接続駅:江坂) 併算運賃から20円引き
神戸電鉄と北神急行電鉄 普通 花山・箕谷〜新神戸相互間(接続駅:谷上) 併算運賃から20円引き
大手民鉄と当該大手民鉄と接続する鉄道事業者 普通 2ラッチ接続までの路線の初乗り又は2駅のいずれか長い方の区間相互間(地下鉄:2駅区間、JR:3キロまでの区間) 一事業者当り10円引き(相手事業者も割引をする場合は、合計20円引き)
・近鉄と南海(河内長野)他
・南海と水間鉄道(貝塚)他
・京阪と叡山電鉄(出町柳)他
・阪急と能勢電鉄(川西能勢口)他
・阪神と阪急(今津)他
 
○ターミナルの利用者数
・ 大規模ターミナル駅である大阪、天王寺、難波駅における利用者数は、平成2年からみると減少傾向にあるが、その他、鶴橋、京都、京橋、三宮駅では増加の傾向にある。
・ 乗換率を見ると、難波、京都駅において減少傾向が続いており、鶴橋、京橋では平成2年から増加に転じている。その理由としては、大阪環状線への直通運転・環状鉄道などによる郊外部での結節駅の新設などにより経路の変更が行われたことや、住宅立地の郊外化などが考えられる。
 
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資料: 平成7年大都市交通センサス
図 3-3-38 ピーク1時間における主要ターミナルの利用者数
 
○主要ターミナルの乗換流動
JR大阪駅および北新地駅の乗換流動
・ JR大阪駅からの乗換流動は、地下鉄御堂筋線へが最も多く、1日5万人以上となっている。ついで、阪急線であり2万人以上となっている。
・ その他、地下鉄四つ橋線、谷町線、阪神線への乗換流動は、0.6〜1.8万人となっている。
・ 北新地駅からの乗換流動は、四つ橋線との乗換が最も多く約0.4万人となっている。
 
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矢印の数字は乗換人員
出典平成12年大都市交通センサス
図 3-3-39 JR大阪駅の乗換流動 (上: 片道終日、下: 片道ピーク1時間)
 
阪急梅田駅および阪神梅田駅の乗換流動
・ 阪急梅田駅からの乗換流動は、地下鉄御堂筋線へが最も多く、1日約8万人となっており、ついでJR線が約4万人となっている。谷町線、四つ橋線、阪神線への乗換は、0.6〜2万人となっている。
・ 阪神梅田駅からの乗換流動は、地下鉄御堂筋線への乗換が1日1.2万人となっており、ついでJR線、谷町線が約0.5万人となっている。JR線および阪急線からは流入が超過している。
 
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矢印の数字は乗換人員
出典 平成12年大都市交通センサス
図 3-3-40 阪急・阪神梅田駅の乗換流動 (上: 片道終日、下: 片道ピーク1時間)
近鉄難波駅および南海難波駅の乗換流動
・ 近鉄難波駅の乗換流動を見ると、地下鉄御堂筋線への乗換が最も多く、1日3万人となっている。ついで四つ橋線、南海線、千日前線が約0.5万人前後となっており、JR線への乗換はほとんどいない。
・ 南海難波駅の乗換流動を見ると、地下鉄御堂筋線への乗換が最も多く、1日5万人となっている。ついで近鉄線が1.4万人、千日前線、四つ橋線が1万人となっており、JR線への乗換はほとんどいない。
 
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矢印の数字は乗換人員
出典 平成7年 大都市交通センサス
図 3-3-41 近鉄・南海難波駅の乗換流動 (上: 片道終日、下: 片道ピーク1時間)








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