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9 操法実施要領
実施項目 実施要領
待機
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指揮者
 待機線上[1]の右側1.5メートルの位置で「整列休め」の姿勢で待機する。
各隊員
 待機線上に一列横隊の隊形で「整列休め」の姿勢で待機する。
 この場合[2]と[3]の中間がポンプ中央になるようにする。
集合
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指揮者
 基本の姿勢をとり、かけ足行進の要領で発進し集合位置(集合線から前方5メートルでポンプの中心線)で左向け止まれの要領で停止して「集まれ」と号令し、各隊員を集合させる。
各隊員
 [指]の「集まれ」の号令で基本の姿勢をとり、かけ足行進の要領で発進し、集合線上に[2]と[3]の中間がポンプの中央になるように一列横隊の隊形で[2]を基準に自主整とんする。 (整とん要領は[1]を除く隊員は右手を腰にあて、ひじを側方に張る。頭は[2]は前方[1]は左[3][4]は右に向けて整とんする。)
点呼 指揮者
 各隊員が集合線に整列したならば「番号」と号令する。
 
実施項目 実施要領
各隊員
 [指]の「番号」の号令で[1]から順次各自の番号を呼唱する。
開始報告 指揮者
 回れ右を行いかけ足行進の要領で発進し審査班長の前方5メートルの位置で停止し、挙手注目の敬礼を行った後「○○都道府県○○消防隊、只今から軽可搬ポンプ操作を開始します。」と報告し、挙手注目の敬礼を行った後、回れ右をしてかけ足行進の要領で発進し、集合指揮位置で各隊員に相対して停止する。 
各隊員
 [指]の開始報告中は基本の姿勢で待つ。
想定付与 指揮者
 「火点は前方の標的、水利はポンプ左側後方貯水槽、手びろめによる二重巻ホース1線延長」と号令する。
各隊員
 基本の姿勢で[指]の想定を受ける。
定位 指揮者
 「定位につけ」と号令し、各隊員の動作を監視する。
1番員
 半ば左に向きを変え、かけ足行進の要領で発進し、台車左側にいたり、両手を台車側面にそえ。前傾姿勢をとり前方を直視する。
 
実施項目 実施要領
f1011_01.jpg 2 番員
 半ば右に向きを変え、かけ足行進の要領で発進し、台車右側先端部にいたり、右側支柱を上げ固定したのちけん引ロープを握り右足を1歩踏み出し、前傾姿勢をとり前方を直視する。
3 番員
 半ば左に向きを変え、かけ足行進の要領で発進し、台車左側先端部にいたり、左側支柱を上げ固定したのちけん引ロープを握り左足を1歩踏み出し、前傾姿勢をとり前方を直視する。
4 番員
 半ば右に向きを変え、かけ足行進の要領で発進し、ハンドル中央部にいたり、ハンドルを握り、前傾姿勢をとるとともに各隊員の動作を確認後「よし」と合図し前方を直視する。
水利部署ならびに第1線延長
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指揮者
(1) (4)の「よし」の合図後、審査班長の笛の合図後に「操作始め」と号令し、次に台車旋回状況を確認[4]の「よし」の合図後、右に大きく向きを変え監視位置へ移動し停止したのち、各隊員の操作状況を確認する。
(2) (2)が第1ホース延長後おす金具を地面に置くと同時に[1]に先行して火点に向って前進し、火点指揮位置に停止して火点状況を確認(約3秒)したのち、左に大きく向きを変えて操作の状況を監視し、[2]が注水部署位置に停止し「伝達終り」の合図後、右に大きく向きを変えて火点状況を監視する。
 
実施項目 実施要領
1番員
(1) [指]の「操作始め」の号令により、他の隊員と協力し台車を180度右旋回させたのち[4]の「よし」の合図で1歩後退する。次に[3]の吸管搬送後、第3ホースを左脇に抱え、右手で筒先を保持し、第3ホース延長地点にいたり、筒先をその場に置き第3ホースを展張し、次いで筒先を両手で持って第3ホースと結合し、火点に向かって基本注水姿勢をとる。
(2) [2]が第2ホースを延長し第3ホースに結合して姿勢を正した時点で[2]に対し「放水始め」と合図し両手で筒先を持ったまま第3ホースを延長するとともに余裕ホースを取り注水位置にいたり基本注水姿勢をとる。
(3) 次に右手を筒先から離すことなく前方へ移動させ、同時に右腕でプレイパイプを脇腹に抱え込み、左手も筒先から離すことなくノズルを握り、徐々に開き、全開後左手をプレイパイプの先端、右手はプレイパイプの末端へと離すことなく移動させ、基本注水姿勢をとる。
2番員
(1) [指]の「操作始め」の号令により、他の隊員と協力し、台車を180度右旋回させたのち、けん引ロープを操作に支障のない所に置き、支柱を下げ固定し[4]の「よし」の合図後、台車左側の[4]の後にいたり、[4]の吸管搬送後、第2ホースを搬送するのに便利な位置におろし、次いで第1ホースを展開するのに便利な位置(2メートルの余裕ホースに考慮する。)にホースのめす金具が手前になるように地面に立て、第1ホースを展張する。次いで、おす金具近くを祈って第2ホースの近くに置き、めす金具を右手で持ち、左手でホースを持って約2メートルの余裕ホースをとった後、両手でめす金具を持って放口に結合し確認する。次いで第2ホースを左脇に抱え、右手で第1ホースのおす金具を持って第1ホースを延長し、第2結合位置にいたり、第1ホースのおす金具近くを折ってその場に置き第1ホースと第2ホースを結合して確認する。次いで第2ホースのおす金具を右手で持って第2ホースを延長し、第3結合位置にいたり、第2ホースのおす金具をその場に置き、第2ホースと第3ホースを結合し確認する。次いで火点の方向に向きを変え基本の姿勢をとる。次いで[1]の「放水始め」を復唱し、回れ右をして右足を引きつけることなく発進し、第2ホースをまたぎ台車方向に前進する。
(2) 放水開始の伝達
 台車前2メートルの位置で[4]に相対して停止し右手を垂直に上げて「放水始め」と伝達し[4]の復唱を受けたのち、右手をおろし回れ右をして右足を引きつけることなく発進し、注水補助位置([1]の右側2歩後方)で停止し「伝達終り」と合図し、右足を1歩踏み出しホースを持って注水補助姿勢をとる。
 
実施項目 実施要領
f1014_01.jpg 3番員
(1) [指]の「操作始め」の号令により、他の隊員と協力し、台車を180度右旋回させたのち、けん引ロープを操作に支障のない所に置き、支柱を下げ固定し[4]の「よし」の合図後、台車右側の吸管積載部にいたり、両手で吸管を持って[4]と協力して台車からはずし後方へ搬送しながらストレーナー付近に持ち変え、吸管のよじれをとりながら、台車後方に伸長し、その場に置き、かけ足の要領で発進し、[4]の2歩後方の位置にいたり、吸管をまたぎ、手を下し両手で吸管を持ち、[4]の吸管結合の補助を行う。[4]の「よし」の合図で両手を吸管から離し、右足を軸に左足で吸管をまたぎながらストレーナー方向に向きを変えて発進し、ストレーナー付近の吸管右側にいたり、両手で吸管を持ち上げ、[4]の「よし」の合図で[4]と歩調を合わせて左足から2歩半(3挙動)で吸管投入に便利な位置まで進み、吸管をその場に置き、吸管控網を取りはずして(控網を固定しておく輪ゴムはそのまま藤かごに付けたままとする)左脇に置き、左手で控網の根元と端末を持ち右手で吸管を持って立ちあがり、「よし」と合図して左足を半歩前に踏み出し、吸管控網を送り出しながら[4]の協力で吸管を静かに投入する。次いで控網の端末を左手に持って台車方向に向きを変えて発進し、台車後部にいたり、台車の一部にもやい結びで結着(端末を10cmほど残して結着する。)する。次いで吸管接地部をまたいで延長ホースの左側を通り注水補助位置([2]の左側1歩後方)にいたり、ホースを持って注水補助姿勢をとる。
 
実施項目 実施要領
f1015_01.jpg 4番員
(1) [指]の「操作始め」の号令により、他の隊員と協力し、台車を180度右旋回させたのち、各隊員の動作確認後「よし」と合図し、台車左側の吸管積載部にいたり、両手で吸管を持って[3]と協力して台車からはずし、後方へ搬送し、台車後部にいたると同時に吸管めす金具付近に持ち変えよじれをとりながら台車後方に伸長し、めす金具が吸口に結合しやすい位置にくるように置く。次いで右足で吸管をまたぎ、吸口覆冠をはずし、吸管のめす金具を両手で持ち、両足のふくらはぎで、吸管をはさみ、吸管を吸口に結合し、「よし」と合図する。次いで両手を吸管から離し、右足を軸に左足で吸管をまたぎながらストレーナー方向に向きを変えて発進し、吸管中央部にいたり両手で吸管を持ち上げ「よし」と合図し、[3]と歩調を合せて、左足から2歩半(3挙動)で吸管投入に便利な位置まで進み[3]の投入合図の「よし」で左足を半歩前に踏み出し、静かに投入補助する。次いで台車右側のポンプ運転に便利な位置にいたる。
(2) 送水準備
 起動ひも(起動ボタン)、真空レバー、スロットルレバーを操作したのち、吸管接地部をまたぎ台車左側にて、余裕ホースを配意し、再び吸管接地部をまたぎ台車右側にて、火点に向って姿勢を正し、放水開始の伝達を待つ。
(3) 放水開始および送水操作
 [2]の「放水始め」の伝達に右手を垂直に上げて「放水始め」と復唱し、右手をおろしてから、放口コックを操作して送水を開始する。
 
実施項目 実施要領
放水中止
指揮者
 審査員の指示により[1]の方向に大きく向きをかえ「放水やめ」と号令し各隊員の操作状況を監視する。次いで[1]の「よし」の合図を確認したのち、火点方向に向きを変え、鎮圧状況を確認する。
1番員
 [指]の「放水やめ」の号令で基本注水姿勢からノズルを閉じ(放水開始時のノズル操作参照)「放水やめ」と復唱し、[2]が[4]に放水中止の伝達を終え注水部署にもどり「伝達終り」の合図でノズルを開放し(放水開始時のノズル操作参照)下に向けて排水する。次いで筒先の先端を右手で持って右腰部にさげ左足を右足に引きつけ、姿勢を正し「よし」と合図する。
2番員
 [1]の「放水やめ」の復唱で「よし」と合図して後に向きを変えホースの右側を通って台車前2メートルの位置で[4]に相対して停止し、右手を横水平にあげて「放水やめ」と伝達し、[4]の復唱を受けた後右手をおろし、回れ右をして右足を引きつけることなく発進し、注水補助位置に停止し、[1]に「伝達終り」と合図する。
 
実施項目 実施要領
3番員
 [1]が排水操作を行い、筒先を右腰部にさげ、「よし」の呼唱と同時に左足を右足に引きつけ基本の姿勢をとる。
4番員
 [2]の「放水やめ」の伝達に右手を横水平にあげて「放水やめ」と復唱し、右手をおろし、スロットルレバーを操作し、放口を閉じ、エンジンを停止して火点に向かって姿勢を正す。
収納 省略する。
集合 指揮者
 審査員の指示により[1]の方向に向きを変え「集合線に集まれ」と号令したのち、集合指揮位置に向きを変えて発進し、隊員に相対して停止する。
1番員
 [指]の「集合線に集まれ」の号令に「よし」と呼唱し右足でホースをまたぎながら斜め右前方に大きく1歩踏み出し、左足先で第3ホースのおす金具近くを押え両手で筒先を離脱し、右手で保持し、台車右側に至り、筒先を収納し、集合位置で回れ右をし基本の姿勢をとる。
[2]番員
[3]番員
[4]番員
 [指]の「集合線に集まれ」の号令に「よし」と呼唱し回れ右をし、集合線で停止し、回れ右をし基本の姿勢をとる。 
 
実施項目 実施要領
身体・服装の点検
指揮者
 各隊員の動作を監視する。
各隊員
 集合線に停止したならば直ちに服装の乱れを整え、整列休めの姿勢で待機する。最後の隊員が集合線にもどり、服装を整え終ると同時に自主整とんして基本の姿勢をとる。
点呼 指揮者
 各隊員が集合線に整列したならば「番号」と号令する。
各隊員
 [指]の「番号」の号令で[1]から順次各自の番号を呼唱する。
終了報告 指揮者
 回れ右を行い、かけ足行進の要領で発進し審査班長の前方5メートルの位置で停止し、挙手注目の敬礼を行った後、「○○都道府県、○○消防隊軽可搬ポンプ操法終了しました。」と報告し、挙手注目の敬礼を行った後、回れ右をして、かけ足行進の要領で発進し、集合指揮位置で停止する。
各隊員
 [指]の終了報告中は基本の姿勢で待つ。
解散 指揮者
 各隊員に対し「わかれ」と号令し、各隊員に答礼し解散させる。
 
実施項目 実施要領
各隊員
 [指]の「わかれ」の号令により、一斉に挙手注目の敬礼を行い解散する。








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