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社会参加システム推進グループ
勤労者も社会参加を
地域取り組みの状況は?
千葉・富浦小で寄り道ボランティア
【12月2〜4日】
 世界で初めての青年ボランティア世界会議が国立オリンピック記念青少年総合センターで12月1日から5日まで開催された。世界の70を超える国と日本の青年たち、合わせて約500名が参加したとのこと。あいにく、中3日間の参加であったが、多くの国の青年たちに会い、その国のボランティア活動の状況や悩みなどを聞き、日本と同じような悩みや違う悩みがあることを改めて知ることができた。この会議の参加者は、その国ではそれぞれのボランティア活動のリーダーを務めている人たちが多く、困難にも立ち向かう前向きな姿勢は大変共感するものがあった。若い彼らのチャレンジ精神に、改めて自分にエネルギーをもらった感謝の3日間であった。
(有馬)
【12月3・11・18日】
 勤労者マルチライフ支援事業にかかる3つの会合にオブザーバーとして参加した。
 まず3日は長野県第2回推進地域協議会へ。立ち上がるまで時間はかかったが、調査も終わり、2月には体験プログラムを実施予定。土日のプログラムが少ないのと環境分野のプログラムがないのが、やや気になる(後者は時節柄、やむを得ないが)。
 11日は京都府経営者協会企業向け説明会に参加。地場企業16社の人事・労務ラインの管理職が出席。本事業が企業の人事マターであるとの経営者協会のスタンスがきわめて明快。目下、ナンバーワンではなく、オンリーワンを目指した体験プログラムを研究中。
 18日は東京都第2回推進地域協議会。組織が大きいのと関係のN POがしっかりしたプログラムを持っているが、必ずしも本事業向けのプログラムではないといった事情もあって、いまだ具体的な取り組みにはつながっていない。企業向けガイダンス参加の18社のネットワーク化とモデル事業実施のアイデアに期待したい。
 それぞれの取り組みのレベルは地域により濃淡があるが、全般的には概ね、着実に歩を進めつつあると感じている。
(蒲田)
【12月5日】
 財団の働きかけにより、千葉県旭市立富浦小学校で「寄り道ボランティア」が実施された。富浦駐在所のお巡りさんが同行してくれ、5人の独居老人を、5年生15人が手紙を持参し手渡した。サントリー(株)からの花鉢プレゼントがあり、お年寄りたちを喜ばせた。次回は1月か2月に他の地区の独居老人を訪ね、手紙を手渡すことにしている。とにかく、教頭先生が事前訪問し、当日も同行してくれて、順調なスタートが切れた。旭警察署とサントリーさんにも協力のお礼報告を行った。
(中村)
【12月10日】
 昨年に引き続きJリーグアウォーズに参加させていただいた。堀田理事長の挨拶ではサッカーさわやか広場の広がりとJリーガーの温かいご支援の模様が紹介され、意を強くするとともに、改めてこの道を邁進すべく確認した次第。12月は年内に行った広場の記録資料を整理し、翌年への準備に取り組んだ。
 2002年はW杯が6月に開催され広場の実施期間が少なくなるが効率的に計画したいと考えている。引き続き皆様のご協力をお願いいたします。
(吉田旭)
【12月11〜13日】
 手紙による心の交流事業の取材で、3県を訪れる。まず11日は愛媛県松山市の小野中学校。近隣の高齢者に年2回手紙を送り続けて、今年度で23回目を数える。この活動以外にも生徒会を中心にお年寄りを学校に招いて交流することも積極的に行っている。
 続く12日は徳島県庁。高齢者と子どもの手紙交流事業として今年度は高齢者から「未来に生きる子どもへのメッセージ」を募集した。冊子にまとめて来年度は子どもたちに返事を書いてもらい、本にするとのこと。行政の働きかけの効果が期待される。
 13日は山口県都濃郡鹿野町立鹿野中学校。「心温まる手紙」という名称で実施されている。まだ4年目であるが、これをきっかけに卒業後も文通を続けている生徒がいる。わざわざ宿まで保護者とともに訪ねてこられて、直接話を聞くチャンスに恵まれた。相手をお年寄りと思ったことはないという。逆にお年寄りの方も年上だからということはなく、本当に良きペンフレンド同士といった印象を受けた。末永く続くことを祈る。
(川尻)








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